右利きと右利きか。右利きと左利きか。右SBにとって歓迎すべき右ウイングとは

元ドイツ代表 フィリップ・ラーム(写真:アフロ)

 長友佑都(ガラタサライ)、南野拓実、奥川雅也(ザルツブルグ)、伊東純也(ヘンク)。今季のチャンピオンズリーグ(CL)に4人出場している日本人選手の中で、先週行われた第3節、最も目を惹くプレーを見せたのはリバプールと対戦した伊東純也だった。

 0-1で迎えた前半26分。伊東が右の深い位置から上げたマイナスの折り返しをキャプテンのエンブワナ・サマッタがヘディングシュート。ゴールは決まったかに見えた。しかし、VARとなり、ボールが出た瞬間、リバプールの左サイドバック(SB)、アンドリュー・ロバートソンより、伊東の身体がわずかに出ていたことが判明。ゴールは取り消しになった。

 しかし伊東はこの後にも、右のさらに深い位置から今度はグラウンダーで強いマイナスのボールを送球。際どいチャンスを演出した。

 リバプール戦は4-4-1-1的な4-4-2の右サイドハーフ。その前のナポリ戦では4-2-3-1の3の右を務めたが、タイプ的には完全な右ウイングだ。

 右利きの本格的な右ウイングは世界的に貴重だとは、これまでしばしば述べてきた。左利きの選手が右でプレーする割合がここ10年、15年の間に主流になりつつあると。日本代表で言うならば、主流派は堂安律、久保建英であり、伊東は異端派になると。

 その理由について改めて整理してみたい。かつてと現在とサッカーを比較したとき最も異なるのは何か。久しぶりにサッカーを見る人はSBだと言うに違いない。実際、そうした声を多く耳にするが、その位置取りはかつてに比べ格段に高くなった。マイボールに転じれば、守備的MFより高い位置を取ることは、もはや珍しくもなんともない。外で構える中盤選手。縦長のピッチを正面スタンド、あるいはバックスタンドから眺めれば、そう受け取れるはずだ。

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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