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競技の魅力をもっと語れ。いまなら、全英女子ゴルフが面白かった理由だ

杉山茂樹スポーツライター
(写真:REX/アフロ)

 ツアーの形式、メジャー大会の在り方、勝利の重みや勝者のステイタス、世界的な認知度、競技の世界性等々、テニスとゴルフは似通ったレベルにある。テニスにはダブルスもあるが、どちらも基本的には個人競技で、世界の最高峰に君臨している。渋野日向子選手の全英女子オープン優勝はそうした意味で画期的。偉大な成績だ。

 双璧の関係にあるのは大坂なおみ選手。日本人の男子選手3人が9秒台の記録を持つ陸上の100mもそれに迫るものなのかもしれない。サッカーファンとしては、苦し紛れにというか「久保建英も負けてないぞ」と向こうを張りたくなるが、それはともかく、渋野選手の今回の快挙には、他を寄せ付けぬ面白さが内包されていた。正真正銘のエンターテインメントを見た気がした。

 42年前(1977年)に樋口久子さんが全米女子プロを制した時、こちらは10代だったが、その模様を日本で視聴することはできなかった。優勝したというニュースは耳にしたが、試合展開は聞かされなかった。

 それが今回はテレビ観戦を通して手に取るように伝わって来た。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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