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昨季のJリーグ覇者川崎Fが、弱小チーム湘南に引き分けた原因と、日本サッカーの盲点

杉山茂樹スポーツライター
後半21分、湘南、松田の同点ゴールが決まる(写真:松尾/アフロスポーツ)

 湘南ベルマーレが昨季のJリーグ覇者川崎フロンターレに1-1で引き分けた。昇格チームである湘南にとって、アウェー戦の引き分けは、勝利にも値する上々の結果だ。しかし、湘南のチョウ貴裁監督は試合後、自らのサッカーを悩ましげに振り返った。

 相手に何かを伝えようとする意欲が人一倍旺盛な、サービス精神に富むチョウ監督。だが、この日は話にキレがなく、内容を理解しにくかった。

 湘南に詳しい知人記者から聞いた「今季の湘南は現実的なサッカー。大人になったわけです」という言葉を思い出し、言わんとしている内容を把握した次第だ。

 現実的サッカーという言い回しは、少々俗っぽい。使い古された言葉だ。サービス精神溢れる監督は、別の言葉で表現したかったのもしれないし、後ろめたさもあったのかもしれない。

 この場合の現実的サッカーは、勝ち点1狙いだ。守りを固めてカウンター。守備的サッカーの実践だ。湘南はまさにその通りのサッカーを展開した。ただでさえ守備的なその3-4-2-1は、5-2-2-1になっていた。川崎Fがそれを誘発したというより、自ら引いたという印象だ。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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