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美しさとは真逆のサッカーを繰り広げる浦和ペトロビッチ監督が、美しいサッカーを標榜する不思議

杉山茂樹スポーツライター
(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

先々週末、FC東京を1−0で下し、首位に立った浦和レッズ。試合後、ペトロビッチ監督は会見で、記者に向かってこう苦言を呈した。

「日本のマスコミは、結果だけを見て記事を書きたがる」と。

いいサッカーをしながら敗れたいつかの鳥栖戦を引き合いに出しながら、もっとサッカーの中身を見て報道しないと、日本のサッカーは進歩しないと訴えかけた。

仰せの通りなのだけれど、ペトロビッチ監督から諭されても素直に受け入れたくならない。彼こそ、結果重視のサッカーをする典型的な監督。こちらにはそう映る。したがって、その台詞に説得力を感じないのだ。

この日も1点リードすると後半、守った。文字通り5バックで最終ラインを固めた。「我々の目指す美しいサッカーではなかった」と、ペトロビッチは会見の席で、反省を口にした。美しいサッカーでなかったことを認めたわけだが、違和感を覚えるのは、「我々の目指す美しいサッカー」という一節だ。

残念ながら、ペトロビッチ就任以降の浦和レッズに、美しさを覚えたことは一度もない。なにより監督が美しいサッカーを目指しているようには見えない。勝利のために、今日は美しさを封印した。試合には勝ったが、目指しているサッカーはできなかった。話をそうした方向でまとめようとするペトロビッチに、はいそうですかと、素直に従う気にはとてもなれないのだ。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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