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12月上旬は冬将軍が退散へ、全国的に暖冬傾向で始まる予想に

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
最新の2週間気温予報(気象庁発表をウェザーマップが作成)

東京都心は季節が2か月以上行ったり来たり

東京都心の最高気温の実況と予想(ウェザーマップ発表に筆者加工あり)
東京都心の最高気温の実況と予想(ウェザーマップ発表に筆者加工あり)

上図にある通り、東京都心は、先週、2日連続で20度を超える暖かさとなった途端、週末は劇的に急降下し、おととい26日(日)は9.5度と1月下旬並みの真冬並みの寒さとなりました。ところが今度は急上昇し、きょう28日(火)は、春一番を思わせるような暖かな南風が吹いた影響で、10月中旬並みの22.5度まで上がりました。

東京都心で11月下旬に、最高気温が20度以上まで上がった日が3日以上あったのは、過去に3回しかなく、今回で4回目となりますので、比較的、珍しい暖かさだということが言えるでしょう。(1875年以降、1968年3日、1997年3日、2022年4日、2023年3日)

あす29日(水)も20度以上ならば、昨年の4日に並ぶことになりますが、今夜以降、冷たい空気に入れ替わるため、あすの最高気温は16度と、この時期らしい空気の冷たさに戻ることになるでしょう。

そして、その後はしばらく寒気が優勢となり、おおむねこの時期らしい寒さが続く予想となっていますが、来週は全国的に再び高温傾向となる可能性が高くなっています。

12月上旬は大きく寒気が北へ退く予想に

上空の寒気予想(ウェザーマップ発表に筆者加工あり)
上空の寒気予想(ウェザーマップ発表に筆者加工あり)

上空の寒気の予想をみると、師走のスタートとなる12月1日(金)頃が強い寒気のピークとなり、その後は徐々に北へ後退し、来週6日(水)頃には北海道の北まで大きく退く予想となっています。この寒気の後退予想は日に日に顕著となっていて、気象庁が発表した2週間の気温予想でも、その傾向が明瞭となっています。

再び高温予想の12月上旬に

1か月予報の第2週目の平均気温(気象庁発表をウェザーマップが作成)
1か月予報の第2週目の平均気温(気象庁発表をウェザーマップが作成)

最新の2週間気温予報(気象庁発表をウェザーマップが作成)
最新の2週間気温予報(気象庁発表をウェザーマップが作成)

上図上は、先週23日(木)に発表された1か月予報の第2週目の平均気温で、12月2日(土)から8日(金)までは全国的に低い傾向で、特に西日本はその可能性がかなり大きく予想されていました。

ところが、上図下にある通り、きょう28日(火)発表された2週間気温予報では、ほぼ同一期間の気温予報が一転し、全国的に高温傾向で、特に北日本はこの期間として10年に1度程度の高温となる可能性もあるような高温確率となっています。

この冬は全国的に高温傾向となり、暖冬予想となっていますが、時折流れ込む強い寒気はエルニーニョ現象の影響を受けない形で日本付近に南下することも多く、2週間程度先の気温予想が、今回のようにガラリと変わることがよくあるため、注意が必要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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