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関東は極上の秋晴れから一転、横殴りの大雨に警戒を

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
大雨で傘が差せない歩行者(写真:アフロ)

関東は秋晴れも、西には低気圧が発生中

雲の様子(ウェザーマップ)
雲の様子(ウェザーマップ)

きょう14日(土)は関東以北で穏やかな青空が広がり、快適な秋晴れ、絶好の行楽日和となりました。ところが雲の様子をみると、東海から九州にかけては雲に覆われていて、西日本の太平洋側には雨雲が広がってきています。

この雨を降らせているのは、九州のすぐ南に発生している低気圧で、中心付近には雲の渦巻きが見え始めています。この低気圧が本州の南岸沿いを発達しながら東寄りに進み、あす15日(日)の昼頃に関東の沿岸部を通過する見込みで、関東では極上の秋晴れから一転、強い風を伴った横殴りの大雨となるおそれがあります。

日付が変わるとともに雨雲が広がる

雨の予想(ウェザーマップ)
雨の予想(ウェザーマップ)

きょう14日(土)はおだやかに晴れている関東地方ですが、あす15日(日)に日付が変わる頃からは、西から雨雲が流れ込みはじめ、雨の降り出す所が多くなるでしょう。

あす15日(日)朝は広く雨に

雨の予想(ウェザーマップ)
雨の予想(ウェザーマップ)

あす15日(日)朝には、関東のほぼ全域が雨雲に覆われるため、お出かけには、間違いなく、傘が必要となりそうです。さらに東海地方の南海上には活発な雨雲があって、関東の沿岸部を指向している状態です。

昼頃は横殴りの大雨に警戒を

雨と風の予想(ウェザーマップ)
雨と風の予想(ウェザーマップ)

低気圧に伴う活発な雨雲が千葉県を中心に通過するため、昼頃には雨の降り方がピークとなるでしょう。南部を中心にザーザー降りの雨となり、雷を伴って激しく降る所もありそうです。さらに低気圧に近い房総半島を中心に強い風も予想されるため、横殴りに降るような大雨に警戒が必要です。

そして昼頃まではほとんど気温も上がらず、正午の予想気温は東京都心で15度前後と、11月中旬頃の肌寒さが予想されています。あすは雨対策に加えて、寒さ対策も必要です。

夕方にはほぼ止む

雨の予想(ウェザーマップ)
雨の予想(ウェザーマップ)

なお低気圧が抜ける夕方にはほぼ雨が止んで、晴れ間の戻る所もある見込みで、今度は傘の忘れ物などに、注意が必要です。

千葉県で200ミリ近い大雨計算も

24時間予想降水量(ウェザーマップ)
24時間予想降水量(ウェザーマップ)

コンピュータが予想している24時間の予想降水量では、やはり千葉県で最も雨量が多い予想で、房総半島では100ミリを超え、最大で200ミリ近い大雨が計算されています。

気象庁からも大雨に関する情報が出されていて、千葉、神奈川、茨城では、警報級の大雨となるおそれがある旨発表されています。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水などに注意・警戒してください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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