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台風3号は週明けに日本の南を通過へ、線状降水帯を多発させた台風2号との違いは?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風3号と梅雨前線の雲(ウェザーマップ)

週明けに日本の南を通過へ

台風3号の予報円(ウェザーマップ)
台風3号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風3号の予報円(気象庁発表)

タイトル画像にある通り、現在、本州付近で梅雨前線の活動が活発となっています。これは台風3号の影響ではなく、大陸から流れ込んだ暖湿気によるものです。今夜8日(木)にかけては西日本で、あす9日(金)午前中にかけては、東海や関東を中心に大雨のおそれがあり、警戒が必要です。

一方、台風3号はフィリピンの東海上で、暴風域を持つ台風へ発達しています。今後は強い台風へ発達しながら北上し、週明けの12日(月)から13日(火)にかけて、速度を上げつつ、伊豆諸島と小笠原諸島の間を北東へ進む予想です。

5日後の13日(火)午後3時の予報円は関東の南東海上で、その直径は約740キロとなっており、5日後の予報円の大きさとしては、比較的小さい方で、諸外国の計算をみても、おおむね揃っている状態です。予報円の真ん中を進むと、八丈島と父島のちょうど間を抜ける予想です。

ですから、台風3号が直接、関東や東海の陸地に影響する可能性は小さいものの、やはりその北側に位置する梅雨前線の活動が心配なところです。ただ先週の台風2号よりは危険度は小さいと思われます。

台風2号と台風3号の暖湿気の違い

台風2号と台風3号の暖湿気の様子(筆者作成)
台風2号と台風3号の暖湿気の様子(筆者作成)

先週、相次いで線状降水帯を発生させた台風2号と台風3号の違いは、本州付近への暖湿気の流れ込みです。

上図は暖湿気(暖湿流)の様子で、先週、線状降水帯を相次いで発生させた台風2号は、大型で、しかも沖縄回りで日本の南へ進んできたため、危険度の高い暖湿気(345K以上)を、西日本や東日本の太平洋側へ送り込みました。

一方、週明けの台風3号に伴う危険度の高い暖湿気(345K以上)は、今のところ、海上が中心のため、広範囲で大雨となるおそれは、台風2号と比べて小さいとみられます。

とはいえ、関東や東海を中心に、梅雨前線の活動が活発となるおそれはありますので、油断は出来ません。

週明けの雨雲予想

雨雲の予想(ウェザーマップ)
雨雲の予想(ウェザーマップ)

上図は週明け13日(火)の雨雲の予想です。

台風3号に伴う活発な雨雲は海上を離れて通過する一方、関東から東海にかけては、梅雨前線の雨雲がかかっていて、雨が強まる所もある計算です。際立った暖湿気は、ほぼ海上止まりとなるため、先週のような広範囲で記録的な大雨となるような場ではないと思われますが、台風3号が近づくほど、大雨となるおそれはありますので、最新情報には注意が必要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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