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台風8号は間もなく静岡から首都圏を直撃へ、早めの避難行動を

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風8号の雲(ウェザーマップ)

今夜首都圏を通過へ

台風8号の予報円(ウェザーマップ)
台風8号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

台風8号が上陸間近となってきました。

きょう13日(土)午前9時現在、静岡県御前崎の南西約130キロの海上にあって、時速20キロで、北北東に進んでいます。中心付近の最大瞬間風速は30メートルで、東海から関東にかけて、黄色い強風域に入っています。

台風8号は昼過ぎに静岡県に上陸した後、今夜18時頃に東京付近を通過し、今夜遅くには茨城県から東の海上へ抜ける見通しです。

静岡県ではすでに300ミリ以上

48時間降水量(ウェザーマップ)
48時間降水量(ウェザーマップ)

台風周辺の湿った空気に伴い、静岡県ではおととい11日(木)からにすでに大雨となっていて、赤い柱の立っている鍵穴では48時間の降水量が312.0ミリに達しました。

また長期間、前線の停滞している北日本でも大雨が続いていて、秋田県鹿角では48時間降水量は276.0ミリに達し、96時間降水量は382.0ミリに達する記録的な大雨となっています。

台風本体の雨雲が陸地へ

雨雲の様子(ウェザーマップ)
雨雲の様子(ウェザーマップ)

雨雲の様子をみると、東海沖に台風8号中心の雨雲のない部分が明瞭に確認でき、その周りにある台風本体の活発な雨雲が東海から関東へ次々と流れ込んできています。

雨雲は所々で非常に発達をしており、突然前も見え辛くなるような猛烈な降り方をしている所もあるようで、わずか10分ほどでも道路が冠水するような危険度のかなり高い降り方をしているようです。

東海は夕方まで、関東は今夜まで大雨に警戒

雨雲の予想(ウェザーマップ)
雨雲の予想(ウェザーマップ)

このあと台風8号の通過に伴い、静岡県は昼過ぎから夕方にかけて、関東は夕方から夜遅くにかけて、雨の降り方がピークとなるでしょう。

引き続き、静岡県を中心とした東海地方では、きょう13日(土)日中に線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあるという情報が気象台から発表されています。

関東地方でも今夜遅くにかけて、雨雲の発達具合によっては、急激に状況が悪化するおそれがありますので、早めの避難行動を心がけるようお願いします。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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