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気象衛星からみた関東平野の雪化粧

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
気象衛星からみた雪化粧(ウェザーマップ)

けさは強烈な冷え込み

7日(金)朝の冷え込み(ウェザーマップ)
7日(金)朝の冷え込み(ウェザーマップ)

きのう6日(木)は主力の南岸低気圧は日本の南を離れて通ったのですが、東海沖に発生した、天気図にはあらわれないような隠れ小低気圧の影響で、予想以上に降水域が広がり、予想以上の降雪、大雪となりました。

東京都心の積雪は4年ぶりに10センチに達し、その他の各地も神奈川、千葉、茨城を中心に、5センチから10センチ程度の積雪となりました。

この大雪から一夜明け、雪化粧した関東平野の姿がタイトル画像にあるように、気象衛星できれいにとらえられています。

通常、関東平野での降雪は栃木や群馬、東京多摩地方などの内陸がメインとなるのですが、今回は南部を中心に降水域がまとまり、この降水がほとんど雪で降ったため、南部や東部の平地を中心に雪化粧したことがよく分かる画像となっています。

ところで、大雪から一夜明けたけさ7日(金)は、積雪に伴う放射冷却が効いたようで、予想以上に強い冷え込みとなりました。

東京都心は-3.5度で、-3度以下まで下がるのは4年ぶり、きのう積雪が11センチに達した茨城県下妻では-10.5度まで下がり、16年ぶりの-10度以下となり、その他、さいたまで-8.3度、成田で-6.6度などの厳しい冷え込みとなりました。

きょう日中は関東平野では晴れますが、気温は10度には届かない寒い冬晴れとなりますので、日陰などの雪解けはなかなか進まないかもしれません。

週末にかけても、脇道などでは雪が残り、夜中から朝を中心に路面が凍結するおそれがありますので、転倒事故やスリップ事故などに、引き続き、注意が必要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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