熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が発生へ

天気図の変化(気象庁発表に筆者加工あり)
天気図の変化(気象庁発表に筆者加工あり)

タイトル画像をご覧下さい。グアム島東方の太平洋上に大きな雲の塊が発生中です。(赤い丸の中)

気象庁によると、この雲域あたりで、あす22日(水)午前9時までに低圧部が発生する予想となっています。

低圧部とは、周囲より気圧が低く、低気圧性の循環は認められるものの、その中心がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心が推定されるようになると、熱帯低気圧、いわゆる台風のたまごに名前が変わります。

新たに発生する低圧部はあさって23日(木)にかけて、グアム島近海へ西進する見込みで、今のところ、あさってになってもまだ低圧部のままの予想ですが、低圧部のある海域の海水温は30度以上あり、熱帯擾乱の強まる環境としては申し分ないため、中心付近に積乱雲がまとまってきたら、一気に発達する可能性もあるかと思われます。

海水温が高く、一気に発達も?

海水温の状況(気象庁発表に筆者加工あり)
海水温の状況(気象庁発表に筆者加工あり)

先日、台風14号が猛烈な勢力でフィリピン近海を通過したため、幾分海水温は下がりましたが、台風のスケールがとても小さかったため、影響は限定的で、引き続き、広範囲で平年よりも高い状態です。(一般に台風が通過した後は、海水がかき混ぜられるため、海水温が下がることが多い)

現在の海水温の状況をみると、フィリピンの東から日本の南にかけて、広範囲にわたり30度以上と、とても高くなっており、発生した熱帯擾乱が水蒸気をたっぷりと補給し、一気に勢力を強めてもおかしくありません。

アンサンブル予報では?

アンサンブル予報による計算結果(ウェザーマップ)
アンサンブル予報による計算結果(ウェザーマップ)

今後発生が予想される熱帯擾乱の動向に関しては、諸外国を含めて、その勢力や進路などがまだ非常にばらついている状況です。

例えば、フィリピン方面を指向する計算、あまり発達を示さない計算、発達はするが日本の東を離れて北上していく計算、そして発達をして日本に北上してくる計算などなど。気がかりなのは顕著に発達して日本付近に北上してくる計算も少なからずあるということです。

参考までに、上図は数十通りを計算している日本のアンサンブル予報の内の代表的なものを、おおまかに3つ選んだもので、それらの来週28日(火)午前9時の予想天気図となります。

Aのパターンは日本の南でまだあまり発達をしていない計算、Bのパターンは台風の勢力に発達はしているが小笠原から日本の東へ転向していく計算、そしてCのパターンが顕著に発達をして日本を指向してくる計算で、これが最も危険なパターンとなります。

もちろんこれは参考であって、この他のパターンも様々考えられますが、熱帯擾乱の発達具合や進路によっては日本の天気を大きく左右する存在となる可能性もあり、今後の動向を注視せねばなりません。