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性格変わりの台風14号 週末には急加速して本州付近を通過か?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風14号と秋雨前線の雲(ウェザーマップ)

”竜巻型”から大型台風一歩手前の大きさに

実況天気図の変化(気象庁発表に筆者加工あり)
実況天気図の変化(気象庁発表に筆者加工あり)

台風14号の性格がかなり変わってきました。

実況天気図でみると、最盛期を迎えていたおととい11日(土)午前6時の段階では、中心気圧905hPa、最大瞬間風速85メートルと猛烈な強さ(スーパー台風)でしたが、1000hPaの等圧線はとても小さく密集しているため、暴風域の直径は170キロ、強風域の直径は445キロとかなりコンパクトな形をしていました。

ところがきょう13日(月)午前6時には、中心気圧960hPa、最大瞬間風速60メートルと、台風の強さとしては2段階格下げとなったものの、1000hPaの等圧線は広がっており、暴風域の直径は190キロ、強風域の直径は990キロと大型の台風(強風域の直径1000キロ以上)一歩手前の大きさとなっています。

例えるならば、小さくても非常に強力で竜巻のような台風から、大型の台風一歩手前のそれなりに大きな強い台風へと性格が変わってきたと言えるかもしれません。ちなみに中心気圧が上がり、中心付近の風は弱まっても、逆に強い風の吹いている範囲(強風域)が拡大することは台風にはよくあることです。

週末には急加速して本州付近を通過か

台風14号の予報円(ウェザーマップ)
台風14号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

台風14号は、きのう12日(日)正午頃、与那国島に最も接近し、45.4メートルの最大瞬間風速を観測しましたが、予想されたような65メートルの烈風が吹くことはありませんでした。これは台風の中心が与那国島の西約60キロまで接近したものの、暴風域が非常にコンパクトであったため、烈風の吹いている領域は避けられた格好になったためだと思われます。

そして、きょう13日(月)午前9時現在、中心気圧960hPa、最大風速40メートル、最大瞬間風速60メートルの勢力で東シナ海を北上しています。

台風は南西諸島の各地からかなり離れつつある状況ですが、上述した通り、強い風の範囲がかなり広がってきているため、まだ南西諸島の各地が黄色い強風域に入っている状態です。

このあと台風14号は、台風を流す上空の風が弱まるため、あす14日(火)から16日(木)頃まで、9月中旬にしては大変珍しく、上海沖でほとんど停滞しながら徐々に衰退していく予想です。

その後17日(金)頃になると、ようやく上空の偏西風に乗るように東寄りに進み、18日(土)頃には自動車並みに加速して本州を通過する見込みです。

18日(土)には北から冷たい空気を巻き込んで温帯低気圧に変わりながら通過していく予想ですが、逆に低気圧として再発達しながら最大瞬間風速35メートル程度の勢力で通過し、活発な雨雲を伴う予想となっています。

今後も最新の台風情報にご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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