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台風10号の北上やや早まる、九州最接近は7日(月)未明から朝か

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風10号の雲(ウェザーマップ)

南大東島に最接近中

気象レーダー(気象庁発表に筆者加工あり)
気象レーダー(気象庁発表に筆者加工あり)

タイトル画像にもある通り、明瞭な眼を持った大型で非常に強い台風10号は、きょう午後10時現在、南大東島に最も接近してきている状況です。

午後9時38分に最大瞬間風速51.6メートルを観測し、午後10時現在には気圧が951.0hPaまで下がっており、台風の中心がかなり接近している様子がうかがえます。

これからあす6日(日)未明にかけて最接近する見通して、最大瞬間風速は70メートルが予想されています。

6日(日)夜遅くには鹿児島に接近

台風10号の予報円(ウェザーマップ)
台風10号の予報円(ウェザーマップ)

台風10号は猛烈な勢力とはならない可能性が高くなっていますが、それでも今の非常に強い勢力を維持しながら北上を続け、予報円の真ん中を通ると、あす6日(日)昼過ぎには奄美大島のすぐ東の海上を通過し、午後6時から午後9時頃には種子島や屋久島に最接近し、夜遅くにかけて、鹿児島県本土にも最接近してくる見通しです。

この鹿児島県本土に最接近する頃には時速が30キロと徐々にスピードアップをしており、最接近のタイミングが徐々に早くなってきています。

7日(月)朝の内にかけて九州はピークか?

台風10号の予報円(ウェザーマップ)
台風10号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

鹿児島県沖からはさらに速度を上げながら北上するため、九州の西岸を北上するのは7日(月)未明から朝の内にかけてとなりそうで、これまでの予想より3時間程度早まってきています。

この数時間のズレが満潮の時刻に影響し、台風中心が通る際に顕著な高潮が発生するかどうかを左右する可能性もありますので、3時間ごとに発表される最新の台風進路予想に十分注意して下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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