ハリケーン『ダグラス』はハワイ諸島近海を西進中

梅雨前線やハリケーン『ダグラス』の雲など(ウェザーマップ)
梅雨前線やハリケーン『ダグラス』の雲など(ウェザーマップ)

今年は台風の発生がいつになく少なく、台風2号が発生した6月12日を最後にきょう7月28日に至るまで、次の台風が発生していません。

7月にもし台風が一つも発生しなければ1951年の統計開始以来初めてでしかも台風3号の発生が8月までずれ込めば22年ぶり2回目のことになるなど、次の台風の発生が注目されている状態です。

そんな中、早ければ30日(木)にも台風3号が発生する可能性が出ています。

雲の様子をみると、日本付近には梅雨前線の雲が横たわり、きょうも大雨となっていますが、ずっと東側の赤丸の中に注目すると、ハワイ諸島近海にあるハリケーン『ダグラス』の雲が見えています。

小さくて分かりづらいので、これを拡大したものがタイトル画像にあるものですが、ハリケーンらしくしっかりと渦を巻いている姿が確認できます。

JTWC(米軍合同台風警報センター)の予想では?

JTWC(米軍合同台風警報センター)の発表資料に筆者加筆
JTWC(米軍合同台風警報センター)の発表資料に筆者加筆

このハリケーン『ダグラス』に関する進路を発表しているJTWC(米軍合同台風警報センター)の最新予想によると、きょう28日(火)午前9時現在、ハワイ諸島の近海を最大風速約30メートル、最大瞬間風速約40メートルの強さで西進しています。

JTWCが発表している最大風速は1分平均で、日本の台風情報では10分平均で発表されますので、JTWCは少々強めに出る性質があります。

今後の予想をみると、徐々に衰弱しながら西進を続け、日本時間のあさって30日(木)に経度180度線を越えて、西経域から東経域に入ってくる予想となっており、タイミング的には夕方から夜にかけてとなりましょうか。

そしてこの東経域に入った時点で、日本の台風の勢力、最大風速(10分平均)約17.2メートル以上あれば、越境台風として、正式に日本の台風に数えられることとなります。

30日(木)の勢力予想をみてみると、午前9時は最大風速約20メートル(10分平均に換算すると約17.6メートル)で、日本の台風の基準17.2メートルを上回っていますが、午後9時になると、最大風速は約18メートル(10分平均に換算すると約15.8メートル)で、台風の基準より弱まる予想となっています。

つまり、今の予想では、越境時に台風の勢力を維持しているかは五分五分か、あるいはそれよりもやや少ないといった感じになるかと思います。

もしこの越境台風が発生しなければ、おそらく7月いっぱい新たな台風は発生しない可能性が高くなりそうですが、これまでよりは南の海上が騒がしくなりつつあるようです。

これまでよりは台風の発生可能性が高まっている?

7月28日(火)午前9時の実況天気図(気象庁発表資料に加工)
7月28日(火)午前9時の実況天気図(気象庁発表資料に加工)

上図は気象庁から発表されたきょう午前9時の実況天気図です。

一番東側(西経160度付近)にハリケーン『ダグラス』が解析されています。またこれとは別に、日本の南東海上に熱帯低気圧(TDマーク)が発生しています。ただこの熱帯低気圧はごく弱いものですから、今後台風へ発達する可能性はごく小さいでしょう。

この他には今のところ、熱帯擾乱(ねったいじょうらん)は見当たりませんが、先に示した雲の様子をみるとフィリピンの東海上でかなり雲域がまとまりを見せているのが分かります。

まだかなり少数派ではありますが、種々の計算によってはこのあたりの雲域がまとまり、週末以降台風となり、沖縄近海に北上してくるような計算も出てきています。

静寂を保っていた南の海上がいよいよ騒がしくなってくるかもしれません。