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真冬なのに梅雨入り?関東は日曜日から連日雪の可能性

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
首都圏の雪(写真:Michael Steinebach/アフロ)

降水域が毎日通過

降水域の予想(ウェザーマップ)
降水域の予想(ウェザーマップ)
降水域の予想(ウェザーマップ)
降水域の予想(ウェザーマップ)

あす水曜日は前線の近づく西日本で雨の降る所が多くなり、あさって木曜日にかけて関東など東日本へも広がる予想です。

上図は、その木曜日以降の毎日の降水域の流れを示したものですが、週明けにかけて、連日のように降水域が西日本や東日本を通過する予想で、この状態は来週の木曜日頃まで、約一週間程度続く見込みです。

この低気圧や前線を発生させる要因は南からの暖気の流入が大きいため、基本的には雨で降る所がほとんどですが、関東だけはちょっと様子が違います。

日曜日から関東へ寒気が流入

上空の寒気予想(ウェザーマップ)
上空の寒気予想(ウェザーマップ)

上図は上空1500メートル付近の寒気(GSMモデル)の予想を示したもので、日曜日の夜以降、北から関東付近へ垂れ下がるように寒気が流れ込む予想です。

上空1500メートル付近で-3℃以下の寒気が流れ込むと、関東の平野部で雪やみぞれになることが多く、今回はこの寒気が関東の真ん中あたりまで流れ込む予想です。

この寒気の予想は昨日より強くなっており、計算上は、日曜日の夜以降、関東平野でいつ雪が降ってもおかしくない状況です。

まるで梅雨?関東は日曜日から雪予報

10日間予報(ウェザーマップ)
10日間予報(ウェザーマップ)

では降水域や寒気の予想などを反映したウェザーマップの予報をみてみましょう。

まず東京、横浜、さいたまは、日曜日から小さな雪マークが出ており、特に月曜日から火曜日はほぼ雪が主体で降る予想となっています。最低気温の予想通り、0℃台まで下がれば、積雪を伴う可能性も十分に考えられます。

また西日本ほど降水域がかかりやすいため、福岡、大阪、名古屋は連日雨で、真冬とは思えないような予報となっています。

気温は比較的高めの予想ですが、関東へ寒気が流れ込むタイミングで気温は下がり、かなり冷たい雨となるかもしれません。

週明けは関東で広く積雪も?

日曜日から火曜日の予報(ウェザーマップ)
日曜日から火曜日の予報(ウェザーマップ)

日曜日から火曜日の予報を面的にみてみましょう。

すると、日曜日の夜から関東南部などで雪が降り始め、その後、月曜日から火曜日頃は、内陸を中心に、東京都心付近でも雪で降る時間が長くなる予想です。

まだいつのタイミングでまとまった降雪となるのか?あるいは先日18日(土)のように、雪は降っても積もるほどではないのか?など難しいところは多々ありますが、降水量が増えるタイミングで寒気が流れ込んでいると、平野部でもしっかりと雪化粧をしてもおかしくない計算となっています。

今後も最新の予想にご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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