台風20号の接近がかなり早まる。今夜遅くには紀伊半島沖へ。
接近タイミングがかなり早まる
台風20号は奄美地方の東海上を速度を速めながら北東へ進んでいます。
きょう午前9時現在の勢力は985hPaで、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルとなっています。
そしてこれまでの予想よりも足早に北東へ進み、今夜には紀伊半島のすぐ南海上へ到達するとともに温帯低気圧に変わる予想です。
温帯低気圧に変わるとは言え、最大瞬間風速30メートル以上の暴風と活発な雨雲を伴い、しかも秋雨前線の雨雲と一体化しながら接近してくるため、東日本や伊豆諸島を中心に、大雨や暴風などに警戒が必要です。
台風のままやってくるという防災意識が必要でしょう。
今夜は紀伊半島で大荒れか
最新のコンピュータの予想(MSM)では、台風20号に伴う渦巻きは、今夜9時にはもう紀伊半島のすぐ南海上まで進んでくる計算で、この頃には温帯低気圧に変わる予想ですが、三重県や和歌山県では、暴風を伴った激しい雨が降り、大荒れとなる予想です。
関東でも雨が降り出しているでしょう。
あす(火)明け方は東海や伊豆諸島で大荒れか
その後、温帯低気圧は、強い風を伴いながら、あす明け方には東海のすぐ南海上まで達するため、東海や伊豆諸島で大荒れとなっているかもしれません。
関東でも沿岸部を中心に風が強まり、本降りの雨が降っている予想です。
ピークはあす午前中にかけて
その後、温帯低気圧は衰弱しながら、あすの午前中にかけて、東海や関東の沿岸部を東寄りに進むでしょう。
このため、関東甲信や東北の雨のピークはこれまでより早まり、あすの午前中にかけてとなりそうですが、あすの夕方頃までは雨の降りやすい状態は続く見込みです。
気象庁から出されている台風情報では、あす朝までに、多い所で、東海で300ミリ、近畿で200ミリ、四国や伊豆諸島で150ミリの大雨が予想され、その後、関東甲信や東北でも、多い所で、100ミリの大雨となる予想です。
台風19号により河川の堤防が決壊したり、損壊した地域では、再び洪水や冠水、浸水の危険度が高まる心配があります。また地盤の緩んでいる地域では土砂災害の危険度が高まるかもしれません。
あすにかけて、警戒をお願いします。