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台風21号は小笠原接近後、東へカーブ?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風20号と台風21号の雲(20日13じウェザーマップ)

小笠原は厳重警戒を

台風21号の予報円(ウェザーマップ)
台風21号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

日本のはるか南東海上で発生した台風21号は発達しながら西寄りに進んでいます。

きょう午後3時の段階で、暴風域を持つ台風となりました。

今後も暖かな海面上で急速に発達しながら北西方向へ進み、水曜日頃からは北寄りに進んだ後、予報円の真ん中を予想通りの勢力で進むと、木曜日には、中心気圧940hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートルの非常に強い勢力で、父島など小笠原諸島にかなり接近する見込みです。

台風が接近しやすい小笠原諸島にとってもかなり強い勢力での接近となるため、手強い台風の襲来となるかもしれません。

小笠原諸島を通過した後は東寄りにカーブし、今のところ、本州付近へ接近するおそれは小さいと思われます。

本州接近のおそれは小さい?

太平洋高気圧と台風21号(ウェザーマップ)
太平洋高気圧と台風21号(ウェザーマップ)

台風は太平洋高気圧の周りを進む性質があります。

来週にかけての太平洋高気圧の予想をみると、さすがにこれまでよりは南に後退し、せいぜい小笠原付近に張り出す程度となっています。

このため台風21号も小笠原付近までは到達するものの、その後は東へカーブし、日本の東へ遠ざかる可能性が最も高くなっています。

ただ予想よりも太平洋高気圧が強まったり、日本付近の偏西風が大きく蛇行したりする場合は、予報円の西側を通り、伊豆諸島や関東へ近付く可能性もないわけではありません。

今後も最新の台風情報を頼りにして下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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