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来週は再び”台風”が日本の南へ?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
低気圧と低圧部の雲(4日15時ウェザーマップ)

日曜日には熱帯低気圧が発生へ

天気図の変化(気象庁発表資料に加工)
天気図の変化(気象庁発表資料に加工)

タイトル画像にあるとおり、日本のはるか南東の海上に新たな雲が発生しています。

きょう午前9時の実況天気図をみると、この付近にLマークがありますが、これは低圧部と呼ばれ、周囲よりも気圧は低いものの、循環が弱くて、中心が特定できないところ。

しかし、この低圧部が日曜日午前9時には中心付近の循環がまとまり、熱帯低気圧(TD)が発生する見込みです。

まだこの熱帯低気圧がどのように進むか?あるいはどれ位発達するか?などの情報は出ていませんが、海水温の高い領域であるため、今後台風に発達する可能性も十分に考えられるでしょう。

ECMWFの予想

ECMWFの予想に加工
ECMWFの予想に加工

参考までにECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の発表では上図のような予想となっています。

位置関係では、上述の熱帯低気圧とみられる低気圧が次第に顕在化し、発達しながら小笠原の南を西進し、来週の後半には日本の南海上に達する予想です。

これはあくまでもECMWFの計算ですが、発達の度合いから見て、この低気圧は台風と見られます。

この北側にある太平洋高気圧の勢力次第では、日本列島を指向する可能性も考えられますので、今後の情報に注意が必要かと思われます。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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