台風13号が発生し沖縄接近へ。さらに複数の熱帯擾乱が発生中。
けさは熱帯擾乱が5個発生中
南の海上が非常に賑やかとなっています。
きょう午前3時の実況天気図(上図左)をみると、台風の卵である熱帯低気圧TDが南シナ海に2個(1と2)、フィリピンの東に1個(3)、日本のはるか南東に1個(4)の計4個も発生しており、さらに日本のはるか南には熱帯低気圧の卵とも呼べる低圧部Lが1個(5)解析されています。
実に5個もの熱帯擾乱が発生している状態です。
けさ発表されたあす火曜日午後9時の予想天気図(上図右)では、南シナ海にある2個の熱帯低気圧のうち(1)が発達し、台風(1)となっている予想です。ただこの台風はベトナム方面を指向するとみられ、日本への直接の影響はないと思われます。
一方、フィリピンの東にある熱帯低気圧も台風(3)となり、先島諸島の南へ北上する予想です。ですから今週後半にかけて、まず沖縄方面ではこの台風の動きに警戒が必要となるでしょう。
さらに日本のはるか南東にある熱帯低気圧(4)と低圧部(5)はともに西進を続ける見込みです。
熱帯低気圧(3)が台風13号に
上記、フィリピンの東にあった熱帯低気圧(3)がきょう午前9時に台風13号となりました。
今後は発達しながら北上し、強い勢力で、水曜日から金曜日頃に先島諸島を中心とした沖縄県に近付く見込みです。沖縄は今週後半にかけて、暴風、大雨、高波などに警戒が必要です。また東寄りのコースを取れば、沖縄本島や九州などへ近付く可能性もあります。
熱帯低気圧(4)の動向は??
参考までに米軍合同台風警報センター(JTWC)の予想では、日本のはるか南東海上にある熱帯低気圧(4)も今後台風の勢力に発達し、西進を続けながら、週末には父島など小笠原諸島近海に達する予想です。
この熱帯擾乱は太平洋高気圧の南側を西進するわけですが、種々の計算をみると、この太平洋高気圧の勢力次第で、週末以降、日本へ影響する度合いがバラバラとなっています。
ただ最悪は本州付近へ中心を進めている計算もありますので、こちらの熱帯低気圧の動向にも今後注意が必要です。