大型台風12号発生、高気圧にブロックされ、まっすぐ西進か?
大型台風12号発生、西進続ける予想
きのうの気象庁の予想通り、きょう午前9時、フィリピンの東海上で大型の台風12号が発生しました。
発生後、週末にかけて、台湾付近を北上してくる計算も少数派ながらみられましたが、きょうになりその計算はほとんどなくなってきました。
気象庁の予報円をみても、フィリピンを横切った後、南シナ海を西進し続ける見込みで、予報円自体も小さく、その可能性はかなり高いものと思われます。
どうやら心配されたような北上コースの可能性は小さくなりました。
なぜ北上しない?
台風は高気圧の中には入りこめず、その周辺を移動することになります。
今回、台風12号の北上を阻んでいるのは、沖縄から大陸方面に連なるように張り出している太平洋高気圧です。
ただこの高気圧、木曜日から金曜日にかけて、上図のように台湾以西で弱まるため、このタイミングと台風の位置との関係によっては、台風がこのあたりを北上してくる計算もみられました。
しかし台風12号はフィリピン付近にある台風としては比較的西進速度が速く、高気圧が弱まり始める木曜日頃にはもう南シナ海の西側まで進んでいる予想です。
つまり高気圧が弱まる頃にはもう台風は離れているということになるのです。
もし台風の発生があと2日も遅かったら、北上傾向を示していたかもしれません。
ところで、台風12号が近づかないからと言って安心はできません。
タイトル画像にもある通り、日本付近で前線の活動が活発となっており、引き続き、週末にかけても西日本を中心に大雨には厳重な警戒が必要です。