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”平成最後”と”令和最初”の日の出は見られるか?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
2018年の日の出(写真:ロイター/アフロ)

時代が移り変わるタイミングで低気圧が通過へ

平成最後の日の予想図(ウェザーマップ)
平成最後の日の予想図(ウェザーマップ)
令和最初の日の予想図(ウェザーマップ)
令和最初の日の予想図(ウェザーマップ)

時代が平成から令和へ移り変わる時がいよいよ迫ってきました。

出来ることなら天気にも味方してもらって、晴天のもとでバトンタッチといきたいところなのですが、どうも芳しくありません。

ちょうど平成から令和へ移り変わるタイミングで雨をもたらす低気圧が日本列島を通過しそうなのです。

現段階での最新の予想図によると、平成最後の日(4月30日)は明け方~夕方にかけて低気圧が西日本を東寄りに進み、その低気圧が令和最初の日(5月1日)にかけて、関東付近を通過する予想となっています。

この低気圧に伴う大きな雨雲が時代の変わる2日間をかけて、日本付近を通過する見込みです。

平成最後の日の出は?

4月30日明け方~朝の天気(ウェザーマップ)
4月30日明け方~朝の天気(ウェザーマップ)

平成最後の日の出を迎える4月30日明け方~朝の天気分布予想をみると、低気圧や前線に伴う雨の範囲が西日本から早くも関東や北陸などへも届いている予想です。これらの地方では平成最後の日の出を拝むのは厳しいでしょう。

東北地方も南部ほど雲が厚くなってくる予想です。

一方、北海道は薄雲が広がるものの、比較的、広範囲で眺められるでしょう。

沖縄も八重山地方では可能性がありそうです。

平成最後の夕焼けは?

4月30日夕方~夜の天気(ウェザーマップ)
4月30日夕方~夜の天気(ウェザーマップ)

では平成最後の日の入り、夕焼けは眺められるでしょうか?

その頃の天気分布予想をみると、さらに雨雲は北上し、九州から東北地方まで雨となる予想です。

可能性があるとすれば、北海道や沖縄ということになるでしょう。ただ雲が厚くなると厳しいかもしれません。

令和の初日の出は?

5月1日明け方~朝の天気(ウェザーマップ)
5月1日明け方~朝の天気(ウェザーマップ)

そして、最も期待される令和の初日の出はどうでしょう?

これまた東日本や東北地方を中心に雨雲がべったりで、非常に厳しい予想となっています。可能性があるとすれば北海道の一部くらいでしょうか。

沖縄も雨雲に覆われてしまうと思われます。

以上のように、ちょうど平成から令和へ時代が移り変わるタイミングで低気圧に伴う大きな雨雲が東進する予想となっています。

ただまだ予想にはブレがある段階ですから、出来れば雨雲が弱まる方向へ計算変わりが起こり、今回ばかりは今の雨の予想が外れることを願ってしまいます。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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