東京マラソンは昼前から雨で真冬の寒さに?
小低気圧の雨雲の北上が鍵
当初から低気圧が本州付近を通過するため、レース中に冷たい雨になるかどうかとても微妙な予想でしたが、最新の計算では、どうやらあすの昼前から冷たい雨が降り出し、午後にかけて降り続く可能性が高くなってきました。
その鍵を握るのが関東の南(伊豆諸島付近)に発生する小さな低気圧です。
メインの低気圧は九州の南海上にありますが、これとは別にその先方の伊豆諸島付近に小さな低気圧の発生が予想され、この雨雲があす午前9時の段階で、すでに東海地方から関東の沿岸部に大きく広がってくる予想です。
この伊豆諸島付近に発生する小さな低気圧の予想はけっこう難しく、雨雲が早めに関東へ北上したり、あるいは房総半島をかすめて通ったりと計算がずれてしまうことが多々あるのですが、もし早めに雨雲が北上するようなことになると、あすの午前9時頃から冷たい雨が降り出してもおかしくない状況です。
では最新の予想を詳しくみてみましょう。
昼前には冷たい雨が降り出す
東京マラソンの始まる午前9時頃の段階では、まだ東京には雨雲が届いておらず、気温は7℃位の予想です。
その後ジワジワと雨雲が北上し、トップランナーがゴールする午前11時過ぎにはもうパラパラと降り出している可能性があります。
気温はほとんど上がらず7℃位ですから、記録を狙うという意味では、曇りで、降っても弱い雨、気温も低く、あまり風も強くないため、けっこう良い条件なのかもしれません。
午後は冷たい雨で、真冬の寒さ
さらに雨雲は北上し、正午の段階ではもう冷たい雨が降っている計算です。
その後も東京マラソンの制限時間(7時間)となる午後4時頃にかけて冷たい雨は降り続き、気温もほとんど横ばいの7℃前後の予想です。
一般ランナーの多くは、冷たい雨に降られ、しかも真冬のような寒さの中でのレースとなるかもしれません。レースに参加する方はもちろん、応援する方も、十分な雨対策や防寒対策が必要でしょう。
冷たい雨ならば9年ぶり
東京マラソンは春先に行われることが多く、冬の季節風が強かったり、春の南風が強かったり、ポカポカ日和だったり、あるいは冷たい雨が降ったりと、様々な天気の中で開催されてきました。
なかでも冷たい雨に見舞われたのは2007年の第1回開催と2010年の第4回開催。ともに南岸低気圧が通過し、特に2010年は雪が混じるほどの凍てつく寒さとなりました(この年は津波警報が発表されている中での開催でもありました)。
今年はここまでの寒さではないものの、2010年以来9年ぶりに冷たい雨や真冬の寒さの中での開催となるかもしれません。