台風24号、10月のスタートは本州付近でも大荒れの恐れ
高気圧の縁辺を北上し、偏西風帯に
台風24号は、沖縄付近から大陸方面へ抜けるか?あるいは東寄りに転向して本州付近を指向するか?というところが沖縄付近からの最大のポイントでしたが、どうやら後者の可能性が高くなってきました。
海外を含めた種種の計算でも、タイミングや位置のズレはあるものの、その多くが転向を示しており、本州付近でも大きな影響を受ける恐れが高くなりました。
東シナ海の海水温が高い
さらに気がかりなのは、これから台風24号が進むであろう東シナ海の海水温が高いことです。
この夏以降、たくさんの台風が発生し、4個の台風が上陸しましたが、東シナ海を明瞭な台風が通ったのは約1か月前の台風19号までさかのぼります。
この時は台風が海面をかき混ぜ、一時的に海水温は平年よりも低くなりましたが、その後、東シナ海を進んだ台風がないため、再び海水温が平年を1℃以上上回っており、29℃以上もある状態です。
これは現在、平年より低めとなっているフィリピンの東海上よりも高いほどです。
この暖かな東シナ海を進むため、台風は強い勢力を維持しながら九州方面へ近付く可能性が高いとみられます。
沖縄は厳重警戒、10月のスタートは本州でも大荒れか?
台風24号は、昨日最盛期を迎え、中心気圧915hPaの猛烈な台風となりましたが、昨夜からやや衰弱傾向を示しており、けさ3時の発表では935hPaの非常に強い勢力となっています。ただ強風域は広がり、大型の台風となりました。
今後はこの勢力からあまり衰えることなく、土曜日には宮古島や石垣島などを直撃するように北上する見込みで、先島諸島では暴風や高波などに厳重な警戒が必要です。
その後は東シナ海へ入り、徐々に東寄りに転向する見込みで、予報円の真ん中を進むと、日曜日に沖縄本島や奄美地方の北側を進んだ後、月曜日(10月1日)の午前3時には九州南部付近に達する見込みです。
このあとの予報円はまだ出ていませんが、偏西風帯に流され始めていることを考えると、速度を上げながら東寄りに進み、月曜日の夜にかけて、東日本方面を指向する可能性が高いとみられます。
つまり10月のスタートは本州付近でも大荒れとなる恐れがあります。
太平洋高気圧の強さや偏西風帯により、本州の北側を通るか、南側を通るか、あるいは接近のタイミングが早まる可能性もありますので、今後も最新の台風情報にご注意下さい。
平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。