立春寒波襲来へ。九州など西日本を中心に大雪や厳寒に警戒を。
立春寒波襲来へ
この冬は何かと寒さや雪の話題がとても多いのですが、あす2月4日(日)は暦の上では春の到来を告げる立春。
暦通りに、少しは厳冬から春へ向かって前進してもらいたいものですが、どうやらそううまくはいかないようです。
4日(日)午前9時の上空の寒気の予想をみると、朝鮮半島方面から西回りで強烈な寒気が流れ込む様子が分かります。
上空1500m付近で-12℃~15℃以下の寒気が流れ込む予想ですが、これは平年より10℃前後も低い強烈な寒気です。
例えば、福岡の上空の寒気の予想は-14.5℃と予想されていますが、これは平年(-4.0℃)より10℃以上も低く、この冬最強となるレベル。
福岡では近年2016年1月24日に-14.9℃を観測しましたが、この時は過去最強レベルの寒波襲来と騒がれ、九州でも真冬日の所が出るなど、水道管の凍結などにより、市民生活に多大なる影響が出ました。また沖縄では雪が降ったというニュースもありました。
今回九州付近に流れこむ寒気はこの時に匹敵する強いものです。寒気の影響で、九州を含む西日本の平地でも断続的に雪が降り、大雪となる所もあるでしょう。
すでに気象庁からは強い寒気に関する情報が出されており、国土交通省は大雪に関する「緊急発表」を行っています。
北陸~北日本も警戒を
西回りで強烈寒波が襲来するため、普段雪の降らない西日本で最も警戒が必要だと思われますが、普段雪の降る山陰~北海道の日本海側でも上空の寒気や日本海で発生する低気圧の影響で、平野部でもかなりの積雪となる所があるでしょう。
気象庁からは来週のおおむね1週間の期間としては10年に1度程度の大雪となる恐れがあるとして、降雪量が多くなる旨の異常天候早期警戒情報を出して雪に早めに備えるよう警戒を呼びかけています。
さらに来週は東京など晴れる地域でも、この期間としては10年に一度程度の低温に見舞われる恐れがあるとして、低温に関する異常天候早期警戒情報も発表しました。
春とは名ばかりで、来週にかけても寒気優勢な状態が続きそうです。