台風5号は列島縦断の恐れ。関東も月曜日の夜以降、雨や風が強まる心配。
九州南部をかすめて四国へ向かう?
昨日一日、九州の南海上でほとんど停滞するような感じだった台風5号は日付が変わる頃からゆっくりと転向し、北東方向へ進み始めています。
きょう午前9時現在の台風中心位置は種子島付近にあるとみられ、タイトル画像にもあるように、気象庁のレーダーでも種子島が台風5号の明瞭な眼にすっぽりと入っているのがわかります。
種子島の気象データをみると、けさ7時40分~50分頃に、気圧が967.5hPaまで下がり、雨が止んで、一時無風状態となりました。
この頃まさに台風の中心が通過したようです。
その後は徐々に気圧は上がり始め、午前9時過ぎには東寄りから北寄りの風に変わり、雨も降り始めましたので、どうやら台風の中心は種子島の東海上へ抜けてきたように思えます。
気象庁の最新の台風情報によると、今後も動きは非常に遅く、再びほとんど停滞するか、あるいは北ないし北東方向へゆっくりと進みながら、今夜にかけて鹿児島県から宮崎県の沿岸を進む予想です。
台風がまだまだふらついているため、早ければ昼過ぎにも九州南部へ上陸する可能性がある一方、今夜にかけて上陸せずに、かすめるようにして海上を進む可能性もあります。
ただここまで接近していれば、上陸するかしないかで天候に大きな変化はありません。上陸しなくても厳重な警戒が必要なことは間違いありません。
いずれにしても台風はあす明け方にかけて、宮崎県沖の日向灘に抜けた後、あす朝には高知県を中心とした四国付近に達する予想です。
四国付近から北日本へ列島縦断も?
台風はあす西日本を進んだ後、あさって(火)以降、北陸付近から北日本の日本海側に沿うように北上する予想です。
予想通りならば、九州から北海道へ、まさに列島を縦断するようなコースを進む恐れがあります。
北上する過程で台風は勢力を落とし、暴風域はなくなりますが、今のところ、台風のままで北日本へ接近する見込みです。
そして相変わらず動きが遅く、時速10キロ~20キロのノロノロとした速度で北上する予想で、今後もこの台風の動きには長時間警戒が必要となりそうです。
関東も月曜日の帰宅時間以降、雨や風が強まる心配
あす(月)の午後6時の予想では、台風の中心が西日本にあり、台風を取り巻く活発な雨雲が近畿や中国地方に広がっています。
また台風外側の暖湿流による雨雲が東海から一部は関東地方まで流れ込む予想で、関東でもあすの帰宅時間以降は雨や風が強まる心配がありそうです。
最新の情報にご注意下さい。