大暑が涼しいと梅雨明けが遅れ、そのまま冷夏傾向に?

東京はまだしばらく真夏とは思えない天気が続きそう。(写真:アフロ)

昨日7月22日は暦の上の大暑(たいしょ)でした。

文字通り、一年の内で最も暑い頃という意味なのですが、昨日の東京の最高気温は22.7℃止まり。これは10月上旬に相当する涼しさで、大暑どころかまるで秋のような涼しい、肌寒い一日となりました。

過去このような涼しい大暑の年を調べると、そのまま梅雨明けが遅れ、8月にかけても冷夏傾向(不順な夏)で推移する年が多くなっています。

今年がそうなるとも限りませんが、ちょっと嫌なデータでもあります。

では詳しくみていきましょう。

涼しい大暑は冷夏のサイン?

大暑の日の東京の最高気温の推移(1955年以降)
大暑の日の東京の最高気温の推移(1955年以降)

国立天文台のHPで1955年以降の大暑の日(7月22日~24日)を調べ、その日の東京の最高気温をグラフにしました。すると過去に最高気温がおおむね25℃程度より低い、秋を思わせるような涼しい大暑の年は6回ありました。

さらに関東甲信地方の遅い梅雨明けの年を調べると以下の通りです。

関東甲信地方の遅い梅雨明け記録
関東甲信地方の遅い梅雨明け記録

涼しい大暑の年6回の梅雨明け日も調べてみると、実にその内の5回が梅雨明けの遅い記録10位以内に入っていることが分かりました。

しかもその年の夏の天候を調べると、5回の内、4回が冷夏、もしくは大冷夏となっています。ちなみに2012年の梅雨明けも記録的ではありませんが、7月25日と平年よりは遅くなっています。

1957年(9位、7月28日、冷夏)

1965年(10位、7月27日)

1988年(6位、7月31日、冷夏)

1993年(梅雨明けは特定出来ず、大冷夏)

2003年(3位、8月02日、冷夏)

2012年(7月25日)

これらを少々強引にまとめると、大暑が秋のように涼しい年は8割以上の確率で梅雨明けが記録的に遅くなり、しかも6割以上の確率で冷夏の傾向になるということが言えるでしょうか。

裏を返せば、まだ梅雨明けしていないのだから、大暑の日に涼しいのは当然だという見方もありますが、梅雨明けが遅くても大暑の日に暑いこともあるので、一つの傾向としては参考になるのではないでしょうか。

ちなみに大暑が文字通り猛暑(35℃以上)となった4回の年は梅雨が早く明け、しかも暑夏という傾向がありました。

今年も過去の傾向通り、記録的に遅い梅雨明けに?

週間予報(23日午前11時、気象庁発表)
週間予報(23日午前11時、気象庁発表)

気象庁の週間予報によると、23日昼の時点では、この先明確に梅雨明けが期待できる予報ではなく、梅雨明けがずるずると来週の週末以降にずれ込んでしまう可能性も見て取れる予報となっています。

ただ、東京に28日(木)、29日(金)と一応晴れマークが付いているように、このあたりで夏の高気圧が少し強まる気配があるので、早ければ梅雨明け?という可能性も少しはありますが、外国の計算をみると日本よりもはるかに高気圧の勢力が弱いため、非常に微妙な状況です。

この先、記録的に梅雨明けが遅くなり、しかも8月になっても冷夏傾向(不順な夏)が続くというような失速した夏にならなければ良いのですが、なんとも予想が難しいです。