台風15号は沖縄から九州へ、台風16号は小笠原から東海上へ
明瞭な眼を持つ二つの台風
気象衛星ひまわりからの写真をみると、二つの台風ともに明瞭な眼がはっきりと見えており、なんとも不気味な姿を醸し出しています。
これら二つの台風ともに今後1日~2日程度が台風としては最盛期だと思われますが、今後の進路予想を最新の予報円に基づいて見てみたいと思います。
台風16号は小笠原に接近後、東へカーブ
台風16号の進路予想はかなり固まってきました。
すでに大型で非常に強い台風に発達していますが、今後はもう少し発達して猛烈な勢力で土曜日~日曜日にかけて、小笠原近海を北上する見込みです。これまでの予想よりやや小笠原(父島)からは離れて北上しそうですが、大型で勢力も強いため、長時間にわたり荒天が続くおそれがあります。
なお、小笠原近海を北上したあとは太平洋高気圧の北側を東寄りに進む予想で、関東などに近付く可能性はかなり低くなりました。とは言え、関東を中心に海上は長時間にわたり、非常に高い波(うねり)が出ますので、海のレジャーは十分な警戒が必要です。
台風15号は沖縄通過後、九州に接近か?
一方、台風15号は台風16号に比べて、ひと回り小さいサイズですが、この台風も非常に強い勢力に発達しています。まだ西寄りに進んでいますが、今後は北側に被さる太平洋高気圧の勢力が弱まるため、北寄りに進路を変えて、日曜日には石垣島など先島諸島に接近する見込みです。勢力を維持したまま北上する予想で、もし予想通りの勢力や進路で進むと、先島諸島接近時でも最大瞬間風速は70メートルとなっており、特に風に対しては厳重な警戒が必要だと思われます。
なお、先島諸島からは北東方向に進路を変え、予想されるコースの中心を進むと、月曜日(24日)に沖縄本島や奄美地方に沿って進んだあと、火曜日(25日)には九州付近へ進む予想で、予報円からは上陸の可能性も示されています。
最悪な場合は西日本から列島を通過していくことも考えられますが、まだ北側を進むと朝鮮半島へ進む可能性や、逆にあまり北上しないと日本の南を離れて進む可能性も考えられ、台風15号に関して言えば、沖縄から先の進路はまだはっきりしていない状況です。最新の予報でチェックをするようになさって下さい。