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関東甲信で桜に雪の所も?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

強い寒気が流入

上空の寒気のいたずらで、昨日4日(金)は東京都心でも夕方から突然の雷雨となり、上野公園など、ひょうの降った所もありました。

そして、きょう5日(土)~6日(日)にかけては、更に強い寒気が上空に流れ込む予想で、寒気のレベルは西日本~東日本では約5500メートルで-30℃~-33℃、約1500メートルで-3℃~-6℃という真冬並みのレベルです。

この寒気の影響で、花冷えとなる所が多い他、雷が鳴ったり、季節外れの雪が降る所もありそうです。

関東甲信の地方情報(気象庁)

小さな南岸低気圧が通過

5日(土)夜~6日(日)明け方にかけて、南岸沿いを小さな低気圧が東に進みます。

寒気の中、小さい南岸低気圧が通過
寒気の中、小さい南岸低気圧が通過
雨や雪の予想
雨や雪の予想
雨や雪の予想
雨や雪の予想
雨や雪の予想
雨や雪の予想

降水時間は6時間程度ですが、寒気が流れ込んで気温が3℃以下まで下がる関東内陸や山沿い(埼玉以北や多摩、箱根)、また甲信地方ではみぞれや雪となる所もありそうです。

標高の高い所(500メートル以上の所)を中心に、うっすら~数センチ程度の積雪となるかもしれません。

すでに、前橋、宇都宮、甲府などでも桜が満開となっているため、場所によっては満開の桜に雪ということがあるかもしれません。

一方、東京都心ではあす朝の最低気温が5℃程度の予想で、さすがに雪が混じるところまではいかないと思いますが、仮に3℃台まで下がるようなことがあれば、雪の混じる可能性も否定は出来ません。

桜の開花状況と予想(ウェザーマップ)

東京都心での「桜に雪」の記録

1961年以降、東京都心(大手町)で、桜が開花したあとの降雪を調べてみました。

東京の桜と雪に関するデータ
東京の桜と雪に関するデータ

桜開花後に雪が降った年は合計10回。この内、桜が満開後に降った年は6回あります。ですから、平均するれば、桜開花後の降雪は10年に一回程度、桜満開後の降雪は5年に1回程度といったところです。

なお、ほとんどが雨に雪が混じったり、ちらつく程度ですが、1969年4月17日には満開後に2センチ、1988年4月8日には9センチ、2010年には満開後の4月17日にうっすらと積雪を観測しています。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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