－３６℃以下の寒気が通過

１８日（土）夜～１９日（日）朝にかけて、上空約５０００mで－３６℃以下の強い寒気が北陸から関東北部付近を通過します。

このような強い寒気が通過する時でも、関東平野部ではあまり影響を受けずに、晴天が続くことも多いのですが、今回は少し様相が異なります。

それは日本海で発生した活発な背の高い雪雲（JPCZ日本海収束帯）を伴いながら通過するため、雪雲が山を越えて、弱まりながらも関東地方を通過する予想となっているのです。

気象庁発表分布予報

気象庁がきょう午前１１時に発表した分布予報は以下の通りです。

最新の分布予報

日本海で発生した雪雲が今夜９時以降、徐々に関東地方に流れ込む予想です。

もともとは日本海側に大雪をもたらすような活発な雪雲なのですが、関東の北部や西部にある山を通過する時にかなり弱まる予想となっています。

しかし、油断は出来ません。それは気温が非常に低いために、降り出しから雪となり、降水量がわずかな量でもうっすらと積雪してしまう可能性があるからです。

今のところ、関東平野部の降水量は、降っても数ミリ程度とほんのお湿り程度の予想ですが、気温が氷点下で降るような雪の場合、１ミリの降水が２センチ程度の積雪をもたらすことがあります。

ことによるとあす朝は、都内を含めて、関東平野部の多くの所でうっすら積雪しているという状況も考えられます。路面の凍結による転倒事故やスリップ事故などには、十分に注意をして頂きたいと思います。

また、近畿や四国などの平野部でも積雪となる所がありそうです。

更に、日本海側ではあすにかけても大雪や吹雪のおそれがありますので、より一層、交通機関の乱れなどにはご注意下さい。

気象庁から発表された関東甲信の雪情報

関東甲信の最新情報

３年前のセンター試験と類似

２０１１年１月１６日の詳細情報

２０１１年のセンター試験の時にも非常に強い寒気が襲来し、関東や東海の太平洋側でも積雪となりました。

この時も関東の平野部では氷点下での降雪となり、茨城県のつくば市では降水量が０．０ミリだったにも関わらず２センチの積雪を記録しています。

今回の寒気はこの時ほど強くはありませんが、注意を要します。

（上図は気象庁発表資料に加工了承済み）