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MLSで4試合欠場中のリオネル・メッシ

林壮一ノンフィクションライター
(写真:つのだよしお/アフロ)

 2月4日(日)に行われた香港XIとのプレシーズンマッチを欠場し、香港のファンからブーイングを浴びたインテル・マイアミ所属のリオネル・メッシ(36)。2ヵ月前は内転筋に違和感を覚えていたFWだが、現在は、右ハムストリングを痛めている。3月13日以降、バロンドールを8度獲得した背番号10は、ピッチに立てていない。

写真:ロイター/アフロ

 アルゼンチン代表としても、エルサルバドル戦、コスタリカ戦でのプレーを見合わせ、マイアミでも4試合連続で欠場中だ。そんな状態でも、昨年7月のメッシ加入後に勝者のメンタルを注入されたマイアミは、現在、3勝2敗2分けで東部地区の2位につけている。

 しかしながら、ファンが目にしたいのは他の誰でもなく、メッシだ。アルゼンチン代表のキャプテンがMLSに入ってから、マイアミのホームゲームのチケットは、毎回ソールドアウト。アウェイでも、”メッシ効果”でチケットが急騰している。他のゲームの10倍もの値段となったことも珍しくない。敵地においても会場で目立つのは、メッシのユニフォームを着たファンの姿だ。

写真:つのだよしお/アフロ

 そんななかで、マイアミの背番号10と僚友、ルイス・スアレスの息子も活躍中だ。インテル・マイアミのU13でプレーするチアゴ・メッシとベンハミン・スアレスは、イースター・インターナショナル・カップで優勝した。

 同大会は復活祭の週末にフロリダ州キシミーで、メキシコのクラブ、モンテレイが主催し、30の国際チームを含む300以上のチームが参加。背番号10を纏った11歳のチアゴは、フロリダ・クレイズとの決勝でゴールを決め、チームも4対0で勝利した。メッシの息子は、10歳のベンハミンを含むチームメイトと共にメダルを受け取った。

写真:ロイター/アフロ

 バルセロナで一緒にプレーし、チャンピオンズリーグのタイトルと4度リーガでタイトルを獲得した頃からのパパたちだけでなく、息子同士もアミーゴだという。

写真:ロイター/アフロ

 若干先の話だが、メッシは6月20日に開幕となるコパ・アメリカには間に合わせるだろう。息子は父親を応援するため、そこでは敵となるーーーどこか微笑ましい話だ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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