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9連敗中だった相手にようやく勝利!

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 デイミアン・リラードの加入により、戦力アップしたミルウォーキー・バックスだが、クリスマスのゲームを122-129で落とし、12月7日以来の黒星を喫した。

 12月11日より7連勝。この日もリラードとヤニス・アデトクンボは揃って32得点。が、2日前に苦杯を嘗めたニューヨーク・ニックスも連敗を避けようと奮起した。

デイミアン・リラード
デイミアン・リラード写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 リラードは語った。

 「勝利のために周到に準備したが、これが現実だ。(23日の)初戦に勝ち、このゲームに臨んだ。ニックスは良いスタートを切り、素晴らしい試合をした。そして我々は負けてしまった。

 我がチームは相手のデータを集めた。全体的にはこちらが試合をコントロールしたが、ニックスが調子を上げた。彼らは良い気分でプレーしつつ、接戦になったね。そういう流れが響くこともあるさ」

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 25日のゲームで光ったのは、38ゴールを挙げたニックスのサウスポーPG、ジェイレン・ブランソン。ニックスは2日前のゲームに111-130で敗れたことを含め、対バックス戦で9連敗中だった。そのジンクスにようやく終止符を打った。

 2018年に全体33位でダラス・マーベリックスに指名され、NBA入りしたブランソンは、4シーズンをテキサスで過ごした後、ニックスの一員となる。マディソン・スクエア・ガーデンをホームとして2年目の27歳だ。今年の夏には、星条旗を背負ってワールドカップにも出場した。

写真:ロイター/アフロ

 バックスに快勝した直後、ブランソンは言った。

 「今日はいつもよりエネルギーがあった。最初から最後までそれを出せたね」

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 アデトクンボは、こう振り返った。

 「プレイオフのような試合だった。我々は過去1カ月半でニックスと4度対戦しており、ここ3日間では2度戦った。これは俺たちにとって良いテストだ。プレイオフでは、AWAYで2ゲームすることになる。だから最初に勝ち、2戦目で負けたことから学習するよ」

 バックスは東地区首位、ボストン・セルティックスを1.5ゲーム差で追う。ボストンと6ゲーム差となったニックスは現在6位。今季のNBAも、ますますヒートアップしてきた。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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