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クリスマスにNBAを満喫

林壮一ノンフィクションライター
30得点したテイタム(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現地時間12月23日、LAのダウンタウンに建つcrypto.comアリーナに、21勝6敗で東地区首位に立つボストン・セルティックスがやってきた。迎え撃つのは17勝11敗で、西地区5位のロスアンジェルス・クリッパーズ。

 クリスマスイブ前日の土曜日とあって、Tip Offは午後12時40分。会場に足を運んだファン、そしてメディアにも、クリッパーズの背番号2、カワイ・レナードがサンタクロース帽を被ったバブルヘッドが配られた。

カワイ・レナード
カワイ・レナード写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 両チームの選手がウォーミングアップしている間も、アリーナには様々なクリスマスソングが流れ、コート上のスクリーンには星やツリー、サンタクロース、トナカイなどが間断なく現れ「Happy Holidays」の文字が躍った。

 そのクリッパーズは、開幕後にフィラデルフィア・セブンティシクサーズから加入したジェームズ・ハーデンをスターティングで起用。我儘三昧のハーデンだが予想以上にチームに溶け込み、攻撃の起点となっている。ファンからの歓声も大きかった。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ff5023c12bea8a1a9a56d8dde34ad88516566e2b

 この日のハーデンは28分41秒のプレーで、14得点9アシスト4リバウンドと、まずまずの出来。攻撃面ではPFのポール・ジョージが21ゴール、コートに立った時間も29分39秒と、クリッパーズで最長だった。

Philly時代のハーデン
Philly時代のハーデン写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 しかし、セルティックスはあらゆる面でクリッパーズを凌駕していた。3Q残り2分22秒で、セルティックスのエース、ジェイソン・テイタムの得点は30。同Qの終わりで106対81と、セルティックスはテイタムを休ませ、余裕を持って白星を付け足した。最終的なスコアは145対108。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 テイタムは、両軍を通じて最長となる30分20秒のプレーで、30得点4リバウンド2アシストをマーク。16本のシュートを放って9本が成功、3ポイントは10分の5。

 3Q残り8分弱で、ハーデンのパスを読み、カットしたシーンも印象に残った。

 この日は19,370名の観客がアリーナを埋め、フルハウスとなった。25日のクリスマス当日は、セルティックスvs.LAレイカーズというライバル対決がcrypto.comアリーナで催される。またミルウォーキー・バックスvs.ニューヨーク・ニックス、ゴールデンステイト・ウォーリアーズvs.デンバー・ナゲッツ、シクサーズvs.マイアミ・ヒート、ダラス・マーベリックスvs.フィニックス・サンズと、楽しみで仕方ないカードが目白押しだ。

 さて、サンタクロースは、どんな形で会場に姿を現すだろうか?

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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