2回KOで決着がついたWBAスーパーミドル級タイトルマッチ
現地時間12月16日にミネソタ州ミネアポリスで催されたWBAスーパーミドル級タイトルマッチは、キューバ人サウスポーの王者、デビッド・モレル・ジュニアが2ラウンド1分43秒で、挑戦者セナ・アグベコをストップし、6度目の防衛に成功した。
モレルは初回から、力強いジャブで力量の違いを見せる。終始、己の距離を保ち、アグベコが入ってくるところに右フック、左ストレートを合わせた。
前日計量をチャンピオンは167.6パウンド、チャレンジャーは167パウンドでクリアしたが、0.6パウンドの重さ以上にサイズの違いが顕著だった。
ファーストラウンド終盤には、モレルがいつKOするか、といった展開となる。そして2回、挑戦者をコーナーに詰めたモレルがハードヒットを繰り返すなか、レフェリーが試合終了を宣言した。
勝者は語った。
「この試合を見に来てくれたファンの皆さん、ありがとう!とても幸せな気分だね。 俺は誰が最強なのかを示しているところだ。準備は整ったよ。来年が楽しみだ。自宅に戻ってクリスマスを楽しみ、新しい年に備える。
俺のファイトに興奮するから、会場に来てくれるんだよね。今夜は両親も、初めてアリーナで生観戦してくれた。だから特別な日になった。俺の時、俺の夜になったな。2024年もいい年にしたい」
そして結んだ。
「2024年はデビッド・ベナビデスと戦いたい。100パーセントやりたい!」
王者の戦績は10戦全勝9KO、アグベコは 28勝(22KO)3敗となった。
ご存知のように、このファイトはSHOWTIMEが放送するラストマッチとなった。今後のビッグマッチは、ネット配信が中心となっていく。ひとつの時代が終わったが、今後のボクシング中継の行方も気になるところである。