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ついに「SHOWTIME」最後の放送興行のチケット販売開始

林壮一ノンフィクションライター
Esther Lin/SHOWTIME

 ついにSHOWTIMEのボクシング中継が終了する。現地時間16日に催される興行でメインイベンターを務めるのは、WBAスーパーミドル級チャンピオンのデビッド・モレル・ジュニア(9戦全勝8KO)。

 モレルはミネアポリスを代表するアリーナであるアーモリーで6度目のファイト、そして4度目のメインイベンターに選ばれた。

 同タイトルを5度防衛中のモレルは、2019年に祖国キューバから米国・ミネソタ州ミネアポリスに移り住み、当地のファンから支持を得ている。この25歳のサウスポーに挑むのは、31歳のガーナ人、セナ・アグべコ。

Esther Lin/SHOWTIME
Esther Lin/SHOWTIME

 モレルは語る。

 「SHOWTIME最終番組のメインイベント、特に私の第二の故郷となったミネアポリスのザ・アーモリーで戦えることが大変光栄です。全力を尽くして、この機会に相応しいパフォーマンスをファンの皆さんにお届けしたいです。

 私自身がセナ・アグベコ戦を希望しました。それはアグベコの発言が気になったからです。私が彼を避けているなどと主張しました。戦いが始まれば、彼を思い切り痛めつけてやりますよ。私はこの試合を、家族とこのイベントを見守るすべてのファンに捧げます」

Esther Lin/SHOWTIME
Esther Lin/SHOWTIME

 ガーナ出身で、現在はテネシー州ナッシュビルを居住地とするアグベコの戦績は28勝(22KO)2敗。直近の14戦中、13戦で勝利してこの試合に臨むこととなった。

 挑戦者も言った。

 「モレルとのファイトは、俺がスーパーミドル級でどの位置に立つのかを決めるものであり、かつ自分のキャリアを決定づけるものだ。30戦してきた俺が、勝てるのかどうか、歴史に刻まれるチャンスをモノにできるかどうか。勝つことこそが、最も重要。こんなチャンスを得られて最高に嬉しい。

 俺の今の目標は、勝って良い雰囲気で今年を終えること。また、来年に繫げることだ」

 SHOWTIMEは有終の美を飾れるか。ついにチケット発売が開始された。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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