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デビュー以来16連勝(13KO)でWBC米国スーパーミドル級王者となった21歳

林壮一ノンフィクションライター
撮影 筆者  身長193cmのパチェコと並ぶと188cmのコヤゾの背が低く見える

 サウスポーのプエルトリカン、エンリケ・コヤゾ(33)とロスアンジェルス在住のメキシカン、ディエゴ・パチェコ(21)によって争われたWBCアメリカ合衆国スーパーミドル級タイトル決定戦は、静かな立ち上がりだった。

 ファーストラウンドの終盤から、コヤゾはオーソドックスで戦い、スイッチを試みたが、それでも大きな展開は無かった。4回、多少パチェコの手数が増え、浅く右をヒットさせる。

撮影 筆者
撮影 筆者

 第5ラウンド残り50秒、パチェコの右ストレートが火を噴き、コヤゾがキャンバスに沈む。起き上がったプエルトリカンに止めを刺そうと連打したところで、レフェリーが試合を止めた。

 パチェコはデビュー以来16連勝をマーク、そのうちの13がKOである。

撮影 筆者
撮影 筆者

 身長193cm、リーチ201cmの体格を生かしたボクシングを展開していけば、パチェコは大化けするかもしれない。注目の若手である。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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