間も無くゴング! 4階級制覇王者のカムバック
IBFバンタム級、WBCスーパーバンタム級、WBAフェザー級、WBAスーパーフェザー級と、4階級を制したレオ・サンタ・クルス(33)のカムバック戦が迫ってきた。今夜、ラスベガスでゴングが鳴る。2020年10月31日にジャーボンテイ・デービスに敗れて以来のリングである。
前日計量を、4階級制覇王者は128.75パウンドで、対戦相手のキーナン・カルバハル(30)は129パウンドでパスした。
試合3日前の両者の言葉をご紹介しよう。
まずは、サンタ・クルスから。
「リングに戻り、ファンを楽しませられることが嬉しい。リングを離れてはいたが、かなりの練習を積んだ。非常にいい状態に仕上がったよ。ブランクがどのような影響を自分の体にもたらすか、不安もあるけれど…。我がチームも俺自身も、互いに己を追い込んでトレーニングしてきた。素晴らしい試合をお見せ出来るだろう。
ベガスでのファイトは幼い頃からの夢だったから、特別な思いがあるんだ。すべてうまく運ぶことを望む。そして、WBCフェザー級王座に就いたマーク・マグサヨに挑戦したい。ゲーリー・ラッセル・ジュニアと戦いたかったが、実現しなかったからね。マグサヨ戦が決まれば、最高だな。
カルバハルにはメキシカンの血が流れているから、打ち合いを好むだろう。この試合は彼にとって、大きなチャンスだからね。俺は対戦相手を過小評価したことは無いんだ。全員をチャンピオンのように認めてきた。まだ第一線で戦えることを証明したいし、ファンの期待に応えたいね」
キーナン・カルバハルも言った。
「ボクサーなら誰もが伝説の男になりたいと思っていますよね。この上ないチャンスを得ました。世界中に自分が何者かを知らしめる日になるでしょう。自分の頭の良さが、最大の武器となるんじゃないかな。
トレーナーであるダニー・カルバハルの存在も大きいです。完璧な状態でリングに上がれますよ。コーナーの声をしっかり聞きながら戦います。
フィジカル面でも、自分はレオを圧倒しています。ハードなパンチを交換し合う戦争のような展開になると予想します。レオの試合は、いつも胸を熱くさせながら見ていました。僕も常に相手を痛めつけてきました。試合終了まで、満足したことはありません。
自分にとって未知のステージですが、自宅でリラックスするかのような心地良さを感じています。僕がどのくらいのレベルにいるかをお見せしたいですね」
絶縁状態だが、キーナン・カルバハルは、伝説と形容されたマイケル・カルバハルの親戚にあたる。
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220122-00277521
その血をリングで見せることが出来るか。あるいは、百戦錬磨のベテランがもう一度輝くか。目が離せない一戦だ。