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快勝したWBCスーパーフェザー級6位

林壮一ノンフィクションライター
(C)Esther Lin / SHOWTIME

 WBCスーパーフェザー級6位のエドゥアルド・ラミレス(28)が、26勝目を挙げた。対戦相手は、過去にオスカル・バルデスの持つWBOフェザー級タイトル、ワシル・ロマチェンコが保持していたWBOスーパーフェザー級タイトルに挑んだ経験のあるミゲル・マリアガ(35)。

(C)Esther Lin / SHOWTIME
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 SHOWTIMEが放送する興行に起用されたラミレスは、うまく運べば今後、世界タイトル挑戦に漕ぎ着けられそうである。この日は、安全な敵である元世界ランカーが宛がわれ、そのマリアガをいかに料理するかが問われた。

 3ラウンドにダウンを奪ったラミレスは、3名のジャッジ全員が99-90と採点したようにワンサイドで勝者となった。762発のパンチを出し、ヒット数は36.7%の280。マリアガのそれは689分の159で23%。

 圧勝ではあるが、上を目指すのなら仕留め切りたかった。

(C)Esther Lin / SHOWTIME
(C)Esther Lin / SHOWTIME

 「SHOWTIMEやファン、支えてくれた人達にお礼を言いたい。マリアガはタフだったが、自分の力量が上回ったね。自分は幾つものファイティングスタイルを持っている。それを駆使したよ」

 戦績を26勝(12KO)2敗3分けとしたラミレスは言った。

 「これから家族と共に、休暇を楽しむよ。思い切りリラックスしてね。2022年はタイトルに挑戦したい」

(C)Esther Lin / SHOWTIME
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 30勝(26KO)5敗となった敗者は、「出足は良かったのだが、徐々に難しい試合になってしまった。この機会を生かそうと精一杯戦ったのだが、残念な結果になった。もっとボクシングに精通しないといけない」と話した。

 現在のWBC同級チャンピオンは、2017年4月22日にマリアガに判定勝ちしたオスカル・バルデス(30)。30戦全勝23KOと負け知らずだ。ラミレスは世界挑戦の切符を掴めるだろうか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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