NBAでの「下剋上」。5位が1位を喰い先手
18624人のファンで埋まったペンシルバニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで、アトランタ・ホークスが快勝した。相手はレギュラーシーズン東地区1位の、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ。スコアは128-124。
ホークスのポイントガード及び、エースであるトレイ・ヤングが39分1秒プレーして、35得点10アシストのWダブルを見せた。
ヤングは1Q終了時に12得点、ハーフタイムで25点と、鋭い動きでホークスを牽引した。
レギュラーシーズン5位でPlayoffに進出したホークスは、同4位だったニューヨーク・ニックスを4勝1敗で下し、現地時間6日にセカンドラウンド初戦としてシクサーズ戦を迎えた。敵地に乗り込んでのゲームだったが、挑戦者である気魄がリズムを生んだ。
ヤングのみならず、シューティングガードのボグダン・ボグダノヴィッチ、パワーフォワードのジョン・コリンズもそれぞれ21得点を挙げた。
最大で26の点差を付けたホークスだったが、最終Qはシクサーズも意地を見せる。この試合でヤングを超える39得点を挙げたジョエル・エンビードを筆頭に、セス・カリーが21点、トバイアス・ハリスが20点をマークし、試合終了10.5秒前には2点差まで詰め寄った。が、勝利は掴めなかった。
最終Qでシクサーズに追い上げられるなか、3つのターンオーバーを許したヤングは、試合後に語った。
「ゲーム終盤は、ターンオーバーされた責任を感じていました。ゲームの作り方が、以前より良くなった実感があります。今日、最も大切だったことは勝利です。我々は、どんどん良くなっていきますよ」
初戦をモノにし、手応えを感じたホークスと、この黒星で目が覚めたであろうシクサーズ。両チームは更にヒートアップした戦いを見せるだろう。セカンドラウンドの熱戦は、まだまだ続く。