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ついに"KING"レブロンが戦線復帰。Playoffで逆襲を見せるか?

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月20日のアトランタ・ホークス戦で、右足首を捻挫した"KING"レブロン・ジェームズ。NBA入りしてから最長となる6週間のブランクを作った後、4月末日、5月2日とコートに立ったが完治には至らず、再度戦列を離れた。

 ロスアンジェルス・レイカーズはレブロンがいなければ、並以下のチームとなってしまう。KING不在の間、坂道を転がるように順位を落とした。

 東西それぞれ8位までのチームが5月22日から始まるプレイオフに出場するが、今季は、レギュラーシーズンで7~10位までのチームが、7位と8位の座をトーナメントで争う。

唯一無二の存在感
唯一無二の存在感写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 レギュラーシーズンが残り2試合となった現地時間15日、KINGはチームに戻って来た。そして2日連続でプレーして2連勝。7位に滑り込み、19日に行われるプレイイン・トーナメントでゴールデンステイト・ウォリアーズと戦う。

 このゲームに勝利すれば、7位でプレイオフに進出する。敗れた場合は、9位10位の勝者から白星を挙けることで、8位としてプレイオフの出場権を得られる。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 レギュラーシーズン最終日となった現地時間の16日、レブロン率いるレイカーズは、ニューオーリンズ・ペリカンズを110-98で下した。KINGは27分28秒プレーし、両チームで最多となる25得点を挙げた。

 プレイイン・トーナメントに回ったレイカーズだが、5位のダラス・マーベリックス、6位のポートランド・トレイルブレイザーズの3チームがそれぞれ42勝30敗と、デッドヒートを繰り広げた。勝率で順位が決まったが、ファンにしてみれば、レブロンの復活ロードを目の当たりに出来るのは喜びである。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 ケガ明けということもあり、ペリカンズ戦のレブロンは周囲を使った。アシストは6。もっとも22本のシュートを放ち、成功は11と、コンディションが万全でないことも示した。

 試合後のZoom会見でKINGは言った。

 「モチベーションは非常に上がっている。今日はディフェンスを考慮してプレーし、いくつかパスをカットした。調子は上向きだ。俺は良くなっていくよ。水曜日もスターティングになるだろう。その時には準備OKってことになっているさ」

 レブロンがいなければ、NBAの魅力は半減してしまう。18年目となった今シーズン、36歳のKINGは何を見せるか?

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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