フロイド・メイウェザー・ジュニアの実娘、ヤヤの逮捕
現地時間4月4日午前1時半、フロイド・メイウェザー・ジュニア(43)の実娘、<ヤヤ>ことイヤンナ・メイウェザー(19)がテキサス州ヒューストンで逮捕された。ラッパー「NBAヤングボーイ」の恋人を刺した疑い。ヒューストンのハリス郡拘置所に身柄を拘束された。
地元警察の発表によれば、ヤングボーイ宅でこのラッパーの恋人と鉢合せとなったヤヤは、激しい口論の末、キッチンに移動。ヤヤは2本のナイフを手にし、犯行に及んだとのことだ。ヤヤは、ヤングボーイと昨年12月くらいから交際していると書く米メディアもある。
事件現場に警察が駆け付けた際、ヤヤ自身も床に倒れており、直後に病院に運ばれている。ヤヤはキッチンでの暴行前、被害者が自分の髪をラッパー宅の外で引っ張ったと主張。また、この被害者女性----ラパットラ・ラッシュアイ・ジェイコブスに会ったのは、今回が初めてだと話した。
NBCは「保釈金3万ドルで、既にメイウェザーの娘は釈放された。6日に裁判所に出廷することとなっている」と報じている。
19歳のヤヤの職業は「歌手」そして「Social media celebrity」と記されているが、パウンド・フォー・パウンドの娘ということで、苦労せずに育ったのであろう。
1999年夏、フロイド・メイウェザー・ジュニアは、私との1対1のインタビューに応じた。WBCスーパーフェザー級タイトルを獲得し、3度の防衛に成功した頃である。まだ「Money」ではなく「Pretty Boy」と名乗っていた。
インタビューの折、メイウェザーは言ったものだ。
「自分の人生において最も幸せを感じたのは、世界チャンプになった時じゃなく、父が出所した日なんです」
現役時代、IBFウエルター級1位にランクされたことがあるメイウェザー・シニアも、ジュニアの言葉を受けてしみじみと語った。
「引退後、俺にはカネを稼ぐ方法が無く、ドラッグの売買に手を染めてしまった。刑務所内で、ドラッグがいかにマイナスかを学んだよ。教育ってのは本当に大事だな。その重要さを理解したんだ。これからは息子と共に綺麗に生きていくよ」
フロイド・ジュニアはその後、パウンド・フォー・パウンドとしてスターダムに躍り出ると、Moneyを重視し、取材も受けなくなっていった。周囲にはギャングと思しき人間の姿が目に付いた。また、シニアとの関係も悪化する。
今回、娘の保釈金を払ったのは、メイウェザー・ジュニアであろう。父親としてヤヤにどんな言葉を掛けたのか? 彼にはシニアが出所した日の喜びを思い出すことなど、もう無いのだろうか?