Yahoo!ニュース

パッキャオは2009年以来のKO勝ちを見せられるか?

林壮一ノンフィクションライター
パッキャオはローチとの二人三脚で唯一無二のスターとなった(写真:ロイター/アフロ)

マニー・パッキャオvs.ジェフ・ホーン戦を組んだプロモーターのボブ・アラムは、「この試合は、挑戦者ホーンにとって大きなチャンスである。ホーンの最近の試合を見たが、彼は有能なファイターだ」と語る。

しかし、そんな言葉を鵜呑みにする人間はほとんどいない。オーストラリア、ブリスベーンに用意する5万人収容の会場をフルハウスにする為のリップサービスだ。

プロ生活68戦目としてWBOウエルター級タイトルの防衛戦を迎える、王者、マニー・パッキャオ側は、パッキャオのトレーナーであるフレディ・ローチが次のように発言した。

「もう長いこと、マニーはKO勝ちを収めていないが、今回はノックアウト勝利が見られるだろう」

“もう長いこと”

パックマンが最後にKO勝ちを飾ったのは、2009年11月14日のミゲール・コット戦だ。終始、リングをコントロールし、最終ラウンドにプエルトリカンをストップした。因みに同ファイトでパッキャオは2200万ドル、コットには1200万ドルが保障された。

“もう長いこと”

7年半強とは長い時間だ。その間、スタイルを変えながらもTOPファイターの座を保ち続けるパックマン。久しぶりのKO勝ちが見たいものだ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

林壮一の最近の記事