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任天堂のスマホ新作『マリオカート ツアー』は基本プレイ無料(フリー・トゥ・スタート)と判明

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
2018年度中にリリース予定 (C)2018 Nintendo

 2月8日(木)に行われた株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の「2017年度 第3四半期決算説明会」にて、スマートフォン版マリオカート『マリオカート ツアー』は基本プレイ無料でリリースされることが分かりました。

 これは決算説明会の質疑応答のなかで明らかにされたもので、マリオカート ツアーは「フリー・トゥ・スタート」型で提供されるとのことです。

「まずは無料でプレイ」のフリー・トゥ・スタート

 フリー・トゥ・スタートは任天堂が「ゲームの価値を感じて頂き、幅広い方から広く薄くお金を支払って頂く」という考えのもとに、従来の「フリー・トゥ・プレイ(F2P)」の代わりに呼んでいる名称です。

 『スーパーマリオ ラン(SUPER MARIO RUN)』で序盤のステージを無料で遊べたのは、このフリー・トゥ・スタートのおかげです。

 まあ難しいことは考えず「とりあえず無料でマリオカートを(どこまでかわからないが)遊ぶことができる」と思っておけば良いでしょう。

スーパーマリオ ラン型? FEヒーローズ型?

 ただ、気になるのはスーパーマリオ ランのような序盤のステージだけが無料で残りのステージを購入する買い切り型なのか、『ファイアーエムブレム ヒーローズ(FEヒーローズ)』のようにガチャを軸としたアイテム課金型なのか、です。

 これについては情報が明らかにされていないためなんとも言えませんが、売上を考えると後者になるのではないかなと思います。

スキーで競争するゲーム『みんなでハッピーゲレンデ』 (c)DeNA Co.,Ltd.2014 / (c)2014 iNiS
スキーで競争するゲーム『みんなでハッピーゲレンデ』 (c)DeNA Co.,Ltd.2014 / (c)2014 iNiS

 なお、ディー・エヌ・エーは過去に『みんなでハッピーゲレンデ』というスキーをベースにしたレースゲームアプリを配信しており(2014年9月30日サービス終了)、こちらはアイテム課金型でした。

 そのノウハウを活かすことを考えるとアイテム課金型になるのですが、このゲームの開発は株式会社イニス(現:株式会社イニスジェイ)が行っていたため、ここまで書いておいてアレですがあんまり参考にはなりません。

 ただ、売上面ではFEヒーローズがスーパーマリオ ランを上回っていること、スーパーマリオ ランで買い切り型にしたためにレビューに低評価が多くついたことを考えると、キャラクター(カート)のアンロック課金やスタミナ制が採用される可能性が高いのかなと思います。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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