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悠仁さま「無表情」騒動など最近の秋篠宮家は何をやっても「家族不和」と

篠田博之月刊『創』編集長
『週刊新潮』8月10日号(筆者撮影)

『週刊文春』の「木原事件」に対抗してか、『週刊新潮』は皇室報道のウエイトが高くなっている。8月3日発売の8月10日号のトップは「『悠仁さま』初の地方ご公務で『秋篠宮家不和』の影」だ。 

7月29日に鹿児島で開催された「高校総合文化祭」に、折しもコロナウイルスに感染した紀子さまが欠席したため、秋篠宮さまと悠仁さまが臨席したのだが、そこでの悠仁さまの様子が話題になった。記事中で匿名の記者が「不慣れなせいか悠仁さまのお辞儀は、お顔と体の角度がずれて“くの字”に曲がるような、ぎこちないものでした」と語っている。

高校生2000人によるパレードを観覧した時も「秋篠宮さまは終始にこやかでしたが、悠仁さまは緊張もあってか、表情の変化が窺えませんでした」というコメントを受け、こう書いている。

「そのお姿は、まるで“心ここにあらず”といったご様子だったという」

 そして記事のタイトルにもあるように、そうした様子に「『秋篠宮家不和』の影」を指摘するのだった。

『女性自身』8月8日号(筆者撮影)
『女性自身』8月8日号(筆者撮影)

『女性自身』8月8日号「表情喪失」報道

 実は、これには伏線があった。7月19日に秋篠宮家の家族が南米・パラグアイから来日した高校生たちを迎えて懇談したのだが、その報道を見てSNS上には、悠仁さまが無表情だという声が流れた。

 そして7月25日発売の『女性自身』8月8日号が「悠仁さま『表情喪失』家族不和6年の深刻悪影響」とぶち上げた。つまり秋篠宮家の家族不和が悠仁さまに影を落としていると報じたのだ。

 記事中で匿名の皇室担当記者がこうコメントしている。

「悠仁さまのご表情からは感情の起伏が伝わってこず、終始”硬さ”が目立っていたように感じました。パラグアイの高校生たちが明るく笑ってご一家と接していたので、なおのこと悠仁さまのご表情が”消えていた”とが際立っていました」

「無表情」報道に異論も噴出

 ただ、これには異論も噴出した。「AERAdot.」は7月31日に「悠仁さま“無表情報道”に違和感 初めての地方公務では笑顔も!『成長を感じる』と皇室解説者」という記事を配信。その中でこう書いた。

《「表情が心ここにあらずで心配になる」

 悠仁さまの表情を懸念した書き込みだが、悠仁さまと同年代の高校2年生の男子を持つ母(52)は「うちの子も無表情ですけど!?」という。

「小学校6年生くらいから家族で撮影する写真では笑わない。友達とスマホで撮影しているときは見たこともないような笑顔のくせに! 歌手の米津玄師ばりに前髪で顔を隠しているので“顔が暗く見えるから前髪5ミリでいいから切って!”の母のリクエストには全く応じない!」

 お年頃の男児あるあるなのだが、悠仁さまにおかれては〝無表情報道〟されてしまう。このことに元宮内庁職員で『いま知っておきたい天皇と皇室』(河出書房新社)の著書がある皇室解説者の山下晋司さんは「無表情との報道もありましたが、大きな喜怒哀楽をむしろ出す必要はない」と話す。》

 ネットでは「無表情」という見方と、そんなことはないという見方それぞれが流された。

『週刊新潮』が指摘した「秋篠宮家不和」の影

 その「無表情」騒動を経て7月29日の高校総合文化祭での様子を報じたのが前出の『週刊新潮』だった。悠仁さまの「無表情」やぎこちない動作について宮内庁関係者がこうコメントしている。

「悠仁さまは小室さんの問題に直面され、ようやく沈静化したと思ったら今度は佳子さまの“別居問題”が尾を引いている。ご両親やお姉さま方が世間の批判を浴び続けているという現実は十分に理解なさっているとはいえ、数年にわたって続いているのですから、ご心中はいかばかりかと拝察いたします」

 また家族問題カウンセラーの山脇由貴子氏がこうコメントしている。

「悠仁さまがご公務に際し『なぜ自分はこの場にいるのか』と、お気持ちの調和がとれていない可能性もあります」

父と息子の拍手のしかたの違いまで論評

 この7月29日の高校総合文化祭での悠仁さまの様子は、他誌でもいろいろ言及された。

 例えば『週刊文春』8月10日号はグラビアで「おとうさんといっしょ?」と題して、父子が拍手する写真を掲載。記事の中で山下晋司氏がこうコメントした。

「拍手されるお姿にハッとしました。秋篠宮殿下は指を軽く曲げ、両手を斜めに打ち合わせておられた。一方の悠仁親王殿下はお体の正面で指を真っ直ぐに揃え、神社の『かしわで』を思わせる所作をされていたのです」

 細かい所をよく見ているものだ、とそっちの方に感心してしまうが、山下氏はあくまでもその違いを評価の対象として論評する。

「お父様の振る舞いを形だけ真似るのではなく、自然体でご公務に臨まれていたのでしょう」

 悠仁さまの所作に「秋篠宮家の家族の不和」を見いだす意見と、「自然体での公務だ」と賛同する意見と、いずれもよくそこまで、拍手の仕方まで細かく見ていると感心する。

 7月29日の高校総合文化祭は初めての地方公務だというし、悠仁さまに不慣れの様子が見られたとしても不思議はないと思うのだが、ささいなことも「秋篠宮家の家族不和」に結び付けられてしまうのが、この家族の不幸かもしれない。

月刊『創』編集長

月刊『創』編集長・篠田博之1951年茨城県生まれ。一橋大卒。1981年より月刊『創』(つくる)編集長。82年に創出版を設立、現在、代表も兼務。東京新聞にコラム「週刊誌を読む」を十数年にわたり連載。北海道新聞、中国新聞などにも転載されている。日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長。東京経済大学大学院講師。著書は『増補版 ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)、『生涯編集者』(創出版)他共著多数。専門はメディア批評だが、宮崎勤死刑囚(既に執行)と12年間関わり、和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚とも10年以上にわたり接触。その他、元オウム麻原教祖の三女など、多くの事件当事者の手記を『創』に掲載してきた。

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