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18歳でプレミアリーグ進出を決めた韓国人DFキム・ジスとは何者か?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
U-20ワールドカップでのキム・ジス(写真提供=韓国サッカー協会)

イングランド・プレミアリーグのブレントフォードは6月26日、Kリーグ2(2部)の城南FCからU-20韓国代表DFキム・ジスを獲得したことを発表した。契約期間は2027年までの4年間で、1年の延長オプションが付与されている。

2004年生まれで18歳のキム・ジスは、かつてガンバ大阪で活躍したファン・ウィジョらも輩出した城南ユース出身。身長192cm、体重84kgの恵まれた体格を持つ大型センターバックで、空中戦以外にパスやスピード、判断力も優れることから“第2のキム・ミンジェ”と呼ばれている。

(参考記事:「正直、日本が羨ましい」韓国代表DFキム・ミンジェが心情吐露…自国サッカー界に“緊急提言”したワケ

そんなキム・ジスは高校3年次の2022年、当時1部の城南を率いた元ヴィッセル神戸、京都サンガF.C.のキム・ナミル監督に才能を高く評価されてトップチームに昇格。主力の負傷離脱などチーム事情もあって出場機会を獲得し、同年はリーグ戦19試合1アシストと、プロ初挑戦としては十分な成績を残した。

城南が2部に降格した今季はU-20代表活動などもあり、公式戦2試合の出場にとどまっていたが、5~6月にかけて行われたU-20ワールドカップでは全7試合で先発出場。韓国のベスト4に貢献するとともに、自身も大会ベストイレブンに選出され、一躍注目を集める存在となった。

そして今回、ブレントフォード加入で歴代15人目の韓国人プレミアリーガーとなったキム・ジスは、史上初めてKリーグ2からプレミアに直行、さらには10代でプレミア進出を果たした韓国人選手となった。

韓国人DFとしてはイ・ヨンピョ(元トッテナム)、ユン・ソギョン(元QPR、現・江原FC)に次いで3人目のプレミア挑戦となる。

なお、ブレントフォードは8月13日に行われる2023-2024シーズンのプレミアリーグ開幕戦でホームにトッテナムを迎え撃つ。

キム・ジスは当面Bチームでプレーする予定とはいえ、開幕戦のピッチに立つ可能性は決してゼロではない。

はたしてシーズン初戦からソン・フンミンとの同郷対決が実現することはあるのか、将来有望な18歳の飛躍を期待したいところだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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