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韓国で爆発中の元日本代表・天野純に直撃!! ACLの川崎F戦は「感慨深い」【一問一答】

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
大邱戦では2月の月間ゴール賞表彰もあった(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

韓国で活躍する日本人Kリーガーたちが増えている。昨年は邦本宜裕がKリーグ1の年間ベストイレブン候補になり、「マサ」こと石田雅俊はKリーグ2ながら年間ベストイレブンに輝いた。

今年は横浜F・マリノスの元日本代表・天野純がKリーグの強豪・蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)にレンタル移籍。Kリーグ・デビュー2試合でゴールを決めるとともに、その節(ラウンド)のベストイレブンとMVPに輝くなど、韓国でいきなりセンセーションを巻き起こしている。

(参考記事:【動画】相手GK反応できず!天野純のフリーキックが「まさに芸術」「ハンパない」と韓国で話題沸騰)

4月9日に蔚山で行われたKリーグ第9節の蔚山現代対大邱(テグ)FC戦。現地に足を取材したが、天野の活躍ぶりは圧巻だった。

試合は前半にPKで大邱FCの先制を許すも、後半9分に天野純が直接フリーキックを決めて同点に。蔚山はその後も2ゴールを決めて3-1の逆転勝利に成功した。

この日のゴールで8試合4得点とした天野。試合後には記者たちの要望もあって会見に姿を見せた。その一問一答は次の通りだ。

――まずは今日の試合の感想を(記者会見 司会者)

「先制ゴールを許しても、自分たちのサッカーができれば逆転できると信じていました。結果的に逆転したので、次の試合も自信を持って臨めそうです」

――Jリーグ時代からFKで有名でしたが、2試合連続FKゴール。Kリーグ適応の手応えはありますか? また、ACLで川崎フロンターレと対戦しますが、どんなお気持ちですか(筆者)

「FKに関しては前回と今回、自分が好きな位置だったことということもあります。芝とボールの感触に慣れてきたというか、その感触に関してはJリーグ時代よりも良いという感覚があったので、それがゴールという形になっているのではないかと思います。

川崎とやることに関しては感慨深いと言いますか、まさか自分が韓国チームの一員として川崎と対戦するとは思ってもいなかったですし、なかなかできない経験だと思います。川崎は素晴らしい選手がたくさん揃っているので油断できない相手なので、しっかりと準備して臨みたいです。日本でも注目されると思うので、良い活躍ができるようにしたいですね」

会見での天野著者撮影
会見での天野著者撮影

――Jリーグ時代の昨季は後半投入が多かったが、Kリーグでは先発で起用されている。試合のリズムを掴めているか?(『スポーツソウル』)

「おっしゃる通り、昨季は途中出場が多かったですし、スタメンとなると試合前の準備も変わってきますが、サッカー選手としてしっかり準備して挑んでいます。また、蔚山はレギュラー争いも激しいので、今の状況でも気を許すことなく、いつもベストを尽くして監督やチームメイトはもちろん、サポーターからも信頼されるよう頑張っていきたいです」

――韓国に来る前に感じていたKリーグの印象と実際に来てどうか。浦項(ポハン)スティーラーズ戦でシン・グァンフンにかなり激しく倒されたが?(『慶南日報』)

「Kリーグは激しくタフで、プレッシャーもタイトで厳しいと印象を持っていましたし、その通り、タイトでフィジカル的にもキツイですが、だからといってそこで簡単に倒れているようではダメと思うので、強い気持ちを持って適応しようと努力しています。

浦項戦に限らず、僕も試合中に興奮することもありますし、今回は相手(シン・グァンフン)が試合後に申し訳ないという謝罪のメッセージを伝えてきたので、それを受け止めたいと思います」

――蔚山現代にはJリーグでプレーした選手も多く、ホン・ミョンボ監督も海外生活に適応できようサポートしていると言っていたが、何かエピソードはあるか?(『ベストイレブン』)

「ここは海外ですが、日本を経験した人たちが多く、言葉が通じるので海外なのに海外のような気がしません。最近もキム・ヨングォン選手(元ガンバ大阪)、キム・テファンさんらに食事に誘われ、“これからもしっかりサポートしていくから”と。とてもありがたく感じています」

(写真=著者撮影)
(写真=著者撮影)

丁寧にひとつひとつしっかり答えるメディア対応で、韓国記者たちからも好感を得ていた天野。

彼がなぜ韓国を選び、Kリーグで何を得ようとしているのかなどについては、いずれ別の機会にしっかりとお届けするとして、まずは今週から始まるACLで蔚山現代の一員として挑む川崎フロンターレとの試合に注目したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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