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人気ゴルファーの証・KLPGA広報モデルが発表。「韓国女子ゴルフ2022年の顔」に選ばれたのは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
2022年KLPGA広報モデル(写真提供=KLPGA)

過去にイ・ボミやキム・ハヌル、ユン・チェヨンやアン・シネなども選出されていることから、日本の女子ゴルフ・ファンたちの間でもすっかりお馴染みになったKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)広報モデル。その2022年の顔ぶれが、昨日発表になった。

過去にイ・ボミやアン・シネも

KLPGA広報モデルとは、KLPGAツアーを盛り上げるべくさまざまな広報活動を行う女子ゴルファーたちのこと。

2009年から毎年発表されているもので、イ・ボミ、キム・ハヌル、ユン・チェヨン、アン・シネ、ぺ・ソンウなど日本で活躍する人気ゴルファーたちの多くが選ばれてきた。まさに韓国では人気ゴルファーたちの登竜門であり、選ばれることはスター選手の証とも言えるだろう。

(参考記事:イ・ボミやアン・シネも選ばれた「美女ゴルファー」の証!! KLPGA広報モデル10年分を大公開

それだけに選りすぐりの選手たちでもある。

まず選出の対象となるのは前年度の賞金ランキング上位60位以内の選手やその年のシード権保有者などで(海外ツアーで活動中の選手は除外)、その中からファン投票やメディアおよびスポンサー関係者などの投票によってきめられてきた。

第14代目となる今年は、「2022年シーズンのレギュラーツアーのシード権を持った選手78名(海外ツアーや他のツアーで活動する選手、引退選手たちは除外)を対象としたオンライン投票をベースに、多様な内部基準を経て最終選定された」(KLPGA)そうだ。

2週間行われたオンライン投票では約1万人(9,974人)が参加し、その投票数は約2万6000票(25,920票)になったという。

これはKLPGA広報モデル選定のためのオンライン投票が導入されて以来、最も多い参加人員と投票数らしい。

史上最多のファン投票で選ばれた11名

そうした投票を得て今年のKLPGA広報モデルに選ばれたのは、キム・ジェヒ(21)、パク・ジミン(24)、パク・ヒョンギョン(22)、ソン・ガウン(22)、アン・ジヒョン(23)、イ・ガヨン(23)、イ・ソミ(23)、イム・ヒジョン(22)、ジャン・ハナ(30)、チョ・アヨン(22)、ホ・ダビン(24)など計11名。(カッコ内は数え年での年齢)

2022年KLPGA広報モデル(写真提供=KLPGA)
2022年KLPGA広報モデル(写真提供=KLPGA)

ただ、名前を並べてもわかりづらいかもしれないので簡単に紹介すると、この中で最多6回目の選出となったのはジャン・ハナ。

あのキム・ハヌルと並ぶ歴代2位の選出回数だ。ちなみに広報モデル最多選定記録はユン・チェヨンとキム・ジャヨン2が保持する8回となっている。

今季は33大会・総額305億ウォンの規模

3年連続の選出となったのはパク・ヒョンギョン、イム・ヒジョン、チョ・アヨンら2000年生まれの“ミレニアム世代”。パク・ヒョンキョンは2年連続KLPGAチャンピオンシップ覇者で、イム・ヒジョンは昨季、賞金ランク2位の逸材だ。チョ・アヨンも優勝争いの常連である。

また、昨季は出場25大会で6勝を挙げ、年間MVPに相当する大賞をはじめ賞金女王、最多勝といったタイトルを総なめにしたパク・ミンジが2年ぶりにKLPGA広報モデルに返り咲いた。

初めて選ばれたのはアン・ジヒョン、ホ・ダビン、ソン・ガウン、キム・ジェヒなど。特にソン・ガウンは「ハナ金融グループチャンピオンシップ」でミンジー・リーを破って優勝した昨季のKLPGA新人王で、今季はさらなる飛躍が期待されている。

期待されているのはその活躍だけではない。KLPGA広報モデルは文字通り、ツアーの顔としての役割も期待されている。

各種イベントやサイン会への参加はもちろん、KLPGAの公式YouTubeチャンネルやKLPGA TVといったネット配信番組にも出演。

さらにボランティア活動やジュニアを対象にしたゴルフクリニックなど、KLPGAのCSR活動にも参加する。

KLPGA広報大使は昨年から大韓赤十字社の広報大使にも委嘱されているので、今年もさまざまな寄付活動にも積極参加するという。

4月7日から始まる「ロッテレンタカー女子オープン」を皮切りに、12月16日~18日に開催される大会まで、今年は全33大会、賞金総額305億ウォン(約30億5000万円)規模となるKLPGAツアー。

ここに紹介した11人の広報モデルたちがツアーの盛り上げに一役買うことはもちろん、どんな活躍を見せるだろうか。

イ・ボミやキム・ハヌル、ユン・チェヨンやアン・シネがそうだったように、11名の中にはいつか日本でプレーすることもあるかもしれないだけに、今から注目しておくのも一興かもしれない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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