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東京五輪で「41歳差対決」を制した“卓球神童”、9月から日本のTリーグにやってくる!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
シン・ユビン(写真:ロイター/アフロ)

東京五輪で卓球韓国代表を務めた17歳の“卓球神童”が、日本のTリーグに進出する。

その名はシン・ユビン。名前だけではわかりづらくても、東京五輪の女子シングルス2回戦で、58歳のルクセンブルク代表ニー・シャーリエンと対戦し、「41歳差対決を制した韓国の期待の星」と紹介すれば思い出す人もいるかもしれない。

韓国では2年前から有名で“卓球神童”と呼ばれ、今回の東京五輪ではメダル獲得こそなかったが、韓国卓球に希望をもたらしたとして大きく取り上げられている有望株だ。

(参考記事: 韓国女子卓球に “神童”出現!! 15歳でエース最有力のシン・ユビンとは?)

そんな期待のホープが今季から日本のTリーグに進出するという。昨日8月9日、彼女が所属する大韓航空・卓球チームのカン・ムンス監督が明らかにした。

「今年初めに日本のプロ卓球であるTリーグの木下アビエル神奈川と九州アスティーダから、シン・ユビンなどの招待の申し入れがあった。

「そこでプレーするのが選手たちの競技力を高めることに役立つという判断のもと、アスティーダにシン・ユビンとキム・ハヨンを送ることにした。ただし、国内大会と重ならないようにするのが条件だ」(カン・ムンス監督)

今年9月に4度目のシーズンが開幕するTリーグが予定通りスタートすれば、シン・ユビンはアスティーダ所属選手としてプロ生活を開始させることになるが、気がかりなのは新型コロナの状況だという。

新型コロナの感染状況が悪化して出入国条件が難しくなり日韓を往き来する過程で自主隔離などをしなければならない状況になると、シン・ユビンのTリーグ進出は立ち消えになる可能性もあるというのが、大韓航空の説明だ。

なお、今回の発表に際して、『スポーツソウル』はTリーグについて次のように説明している。

「2018年に発足したTリーグは、中国スーパーリーグとともに、アジアを代表するプロ卓球の2大山脈だ。韓国はまだセミプロリーグもない状況だが、Tリーグは男子部4チーム、女子部は5チームがある。団体戦でリーグが行われ、女子部はチーム当たり20試合を消化している」

このTリーグを通じての強化もあって、東京五輪では混合ダブルスで金、女子団体で銀、女子シングル(伊藤美誠)と男子団体で銅メダルを獲得した日本。

対して韓国は最後の望みだった男子団体でも日本に敗れて4位に終わり、前回リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続ノーメダルに終わった。シン・ユビンも女子シングルス3回戦で敗退、女子団体も準々決勝でドイツに敗れた。

「東京五輪は自分自身に足りないものが多いと感じた大会だった」という韓国の“卓球神童”が、さらなる成長を求めて日本にやってくる。今から楽しみだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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