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チェ・ジウ夫の“浮気説”などスキャンダル続々…暴露を続けるYouTubeチャンネルの怪

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
チェ・ジウ(写真:アフロ)

ここ最近、韓国ではトップ女優に様々な疑惑が浮上して芸能ニュースが騒がしい。それらの特大スキャンダルを次々と報じた“発信源”は、とあるYouTubeチャンネルだった。

注目を集めたのは、日本でも名を知られる女優たちだ。『冬のソナタ』で知られる女優チェ・ジウ、『星から来たあなた』の女優チョン・ジヒョン、そして『ファンタスティック・カップル』の女優ハン・イェスル。

彼女たちの私生活に関する暴露が続き、話題となった。

ジウ姫の夫が…?

例えばチェ・ジウの場合、彼女の夫が他の女性とモーテルに入っていったとの疑惑が浮上した。それを伝えた“発信源”は、夫の顔がわかる写真を公開し、その浮気疑惑についても「証拠写真を持っている」と公言した。

40歳を過ぎてから1児のママとなり、今も美しすぎる姿で幸せそうな日常をSNSでファンと共有していたチェ・ジウだけに、予期せぬスキャンダルは衝撃的だった。疑惑についてチェ・ジウ側は、まだ立場をあきらかにしていない。

(参考記事:【写真】「45歳に見えない!」チェ・ジウが美しすぎる“はにかみ笑顔SHOT”を公開

チョン・ジヒョンには“離婚説”が浮上した。疑惑の発信源は、「チョン・ジヒョンの離婚説が浮上したのは昨年12月で、6カ月が過ぎても修復されていないようだ」などと伝えた。すぐに離婚できない理由についても、「離婚した瞬間、数十の広告違約金を支払わなければならない。チョン・ジヒョンがいくらお金を持っていても、不動産をいくつか売らなければならない」などと主張した。

ただ、これらの疑惑をチョン・ジヒョン側は積極的に否定。所属事務所が否定したのはもちろん、当事者であるチョン・ジヒョンの夫も漫画をパロディしながら「チョン・ジヒョンの夫でいたい」と伝え、ユニークに疑惑を払拭した。

ハン・イェスルの場合、彼女は最近インスタグラムを通じて自ら10歳年下の彼氏を紹介したのだが、その彼氏に前職がホストだという疑惑が浮上した。恋愛相手を自ら明かしたように、はっきりとした性格のハン・イェスルは、自ら口を開いて疑惑を否定。「噂よりも彼の言葉を信じたい」とし、詳細を説明した。

発信源は“YouTubeチャンネル”

興味深いのは、これらの“発信源”が既存の新聞や雑誌といったメディアではなく、YouTubeチャンネルということだ。

YouTubeチャンネルは『カロセロ研究所』という名で、チャンネル登録者数は67万5000人に上る。民放テレビ局MBCの記者出身キム・セウィと、弁護士カン・ヨンソクが設立したチャンネルだ。上述した3人の疑惑は『カロセロ研究所』を通じて、芸能記者出身のユーチューバー、キム・ヨンホが報じた。

彼らはセンセーショナルな見出しで再生回数と知名度を高めており、「もはや韓国の芸能メディアはカロセロ研究所を中継することが主要コンテンツになっているのでは?」(キム・ヨンホ)との言葉通り、多くの韓国メディアが彼らの後追いをしているのが現状だ。

そうした状況についてマスコミ批評の『メディア・オヌル』は、「記者たちの悩みも深まっている。カロセロ研究所が暴露する芸能人の私生活の水位が酷いと判断されても、大衆の関心が集まり、芸能人も公式立場を発表するため、記事を書かざるを得ない状況ということだ。“カロセロ研究所発のイシュー”がポータルサイトを埋め尽くす理由だ」と分析している。

ただ、カロセロ研究所の情報が正しいかどうかは、はなはだ疑問だ。

実際に彼らが「ハン・イェスルの“カラオケ友達”」(カラオケ=接待を伴う飲食店)として報じた、チェ・ジウやコ・ソヨンらが写った写真は、企業が主催した忘年会の写真だった。

つまりまったくの誤報だったのだ。また前出のチョン・ジヒョン離婚説も、所属事務所から夫、さらには姑まで否定したことで、現在では疑惑が消え去っている。

問題は、カロセロ研究所にとっては情報の正確さよりも、話題になることのほうが重要ということだ。

YouTubeチャンネルという性質上、再生回数が増えれば利益が出る。疑惑の真偽を問わず、注目を集めればいいという方向に舵を切ってもおかしくないだろう。

実際に一連の疑惑報道で、カロセロ研究所の知名度と影響力は着実に上昇しており、今では無視できない“メディア”になりつつある。

はたして、誰もがこのままではまずいと感じながらも止められない現在の傾向は、今後も続いてしまうのか。注目したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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