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「美しき丸刈り」で話題だったICONIQ、韓国でアユミとして再出発していた!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ICONIQとして活動した2011年の頃のアユミ(写真:アフロ)

「わたしが変わる」というキャッチコピーとともに、美しくも衝撃的なベリーショート(丸刈り頭)を披露した女性アーティストのICONIQ(アイコニック)のことを覚えているだろうか。

多くの企業CMに出演し、2010年の第52回レコード大賞で新人賞にも輝くなど、当時は多くの話題を振りまいたので覚えている人も多いかもしれない。

2016年からは芸名を伊藤ゆみに変えて、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(2017年)や『海月姫』(2018年)などのドラマにレギュラー出演していたので、そちらのほうが記憶に新しいかもしれない。

いずれにしても日本の芸能界で確かな足跡を残した彼女だが、韓国で今、ちょっとした話題になっている。7月29日には韓国の人気バラエティ番組『ラジオスター』に出演して、日本での芸能活動やプライベートを赤裸々に明かして話題を呼んだ。

(参考記事:「アイコニック」の名で知られるアユミ、日本時代の公開恋愛を後悔している理由【PHOTO】)

もともと韓国でアイドルとして活動し11年ぶり再出発

実は彼女、かつては「Sugar(シュガー)」というアイドルグループの一員として韓国で芸能活動を展開していた。

デビューしたのは、2002年。メンバーは4人組で、そのほかのメンバーには、今や“ヨン様”ことペ・ヨンジュンの妻となったパク・スジンや、現在は女優として活動しているファン・ジョンウム、のちにハン・イェウォンと芸名を変えるヘスンがいた。

鳥取県出身の彼女はAhyoomee(アユミ)という芸名で人気だったが、ファン・ジョンウン、パク・スジンらのグループ卒業もあってSugarは2006年に解散。

その後、アユミは東方神起や少女時代、最近ではEXOにRed Velvetなどを輩出しているSMエンターテインメントに移籍してソロ活動を展開するが、韓国での活動に一区切りをつけて2008年からエイベックス・エンタテインメントの所属となる。

冒頭で紹介したICONIQの芸名はまさにその頃からで、2016年からは伊藤ゆみに芸名を変えているが、2020年1月をもってエイベックスを退所した。

そんな彼女がふたたび韓国に戻ったのが、今年3月だった。韓国の芸能事務所であるBONBOO ENTと専属契約を交わし、11年ぶりに韓国での芸能活動を再開させていたのだ。

誤解されやすい“国境を越える”芸能人たち

Sugar時代からたどたどしい韓国語でしゃべる姿が可愛いと親しまれ人気だったが、韓国復帰後もバラエティ番組やトーク番組などに引っ張りダコ。

公共放送局KBSの人気長寿番組『ハッピートゥゲザー』などにもゲスト出演するほどで、Sugar時代の思い出話や在日韓国人2世の父と韓国人の母の間に生まれた自身のルーツについても改めて語って話題になった。

今回の『ラジオスター』でも、ICONIQ時代に丸刈り頭を提案されて涙したことや、日本でのグラビア撮影の失敗談なども披露。番組内では韓国の一部ネットユーザーたちの間で取り沙汰されていた整形疑惑についても赤裸々に語っているのだが、「日本で芸能活動をしていたとき、韓国を侮辱したという噂がある」ということに関してもキッパリと否定して、それがニュース記事にもなっているほどである。

彼女だけではなく、日本と韓国で活動する芸能人やアイドルは何かとその発言や行動が注目され、言葉不足や説明不足から誤解されやすく、ときとして噂だけが独り歩きしがちだが、TWICEやIZ*ONE、さらには韓国で再デビューした高橋朱里など国境を越えて活躍するタレントたちが増えている今日この頃でもある。

最近も韓国では日本人歌手のYUKIKA(本名:寺本來可)がアルバムを発表して音楽番組に出演。そのタイトル曲が『ソウルの女』ということもあって、各メディアが「日本人歌手が歌う“ソウルの女”」と見出しを打って報じたりもしている。

そんな国境を越えて活動するタレントの先駆けでもあったアユミが、韓国で再ブレイクすれば日本でも話題になるだろう。

日本でICONIQや伊藤ゆみとして活動していたときのことは、その都度、韓国でも報じられていた。今回の再出発にあたってソウルに住居を移し、韓国での芸能活動に本腰を入れることを明らかにしているアユミ。今度は韓国での活躍が日本で報じられるような日が来ることを期待したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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