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TWICEは紅白歌合戦、BTSは米国へ 大晦日も大活躍のK-POPアーティスト

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
TWICEのメンバーたち(写真:Keizo Mori/アフロ)

K-POPガールズグループTWICEが、大晦日恒例の『第70回NHK紅白歌合戦』に3年連続で出場する。

2000年代に入って数多くの韓国アーティストが紅白に出場し、2011年にはKARAと少女時代も出場した。ただ、K-POPガールズグループとして3年連続の出場を果たすのはTWICEが初となる。

日韓を行き来する過程でハプニングも

日韓両国を行き来しながら音楽活動を続けているTWICEは、日本でも圧倒的な支持を得るグループだ。

現在開催中のワールドツアーでは日本国内で7都市12回公演を予定していたが、千葉・福岡・静岡での追加公演に加え、来年3月には東京ドームで2回の追加公演を確定。日本での高い人気を見せつけた。

TWICEが紅白に初出場した2017年末には、チャーター機を借りて日韓を行き来するほど多忙を極めたという。

韓国紙『中央日報』の2017年の記事によると、12月28日にソウルでの仕事を終えて東京へ飛び、29日に紅白のリハーサルを実施。当日の夜に再びソウルに飛んで韓国KBSの歌謡祭に出演したあと、30日午前に日本に入国して紅白の最終リハーサルを経てから大晦日の本番を迎えるという慌ただしさだった。

紅白に2年連続出場となった昨年の大晦日には、韓国MBCの歌謡祭に事前収録で出演し、紅白に生出演している。今年も昨年と同じく韓国の歌謡祭と紅白の出演で日韓のファンを喜ばせることになった。

ただ、今回は韓国から日本に向けて出国する過程でハプニング発生。出国ゲートの金浦空港職員がパスポートを確認する過程でダヒョンのパスポートの個人情報などが流出してしまう事故があった。

(参考記事:【公式】紅白歌合戦のために出国のTWICEダヒョンの個人情報が流出にJYPが法的処置

所属会社のJYPエンターテインメントが法的処置も辞さない構えをすぐさま示しているが、こうしたトラブルで海外で活動するK-POPアーティストの足を引っ張ってはならないだだろう。

BTSはアメリカの年越しライブショーに

TWICEと同様、海外で新年を迎えるK-POPアーティストはもう1組いる。K-POPボーイズグループのBTS(防弾少年団)だ。

日本では昨年の原爆Tシャツ騒動をきっかけにテレビで見られなくなったが、アメリカを中心に熱狂的な支持を集め、全世界20都市62回公演の最新ワールドツアー「LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF」では約206万人を動員している。

そのうち日本は大阪・ヤンマースタジアム長居と静岡・エコパスタジアムで計4公演を行い、約21万人を動員。凄まじい人気ぶりを証明する結果となった。

いまや“ワールドクラス”という枕詞が付くだけに、今年の大晦日はアメリカABC局の年越しライブショー『Dick Clark’s New Year’s Rockin’ Eve with Ryan Seacrest 2020』に出演する予定という。

このショーは約5時間半にわたって行われるアメリカ最大の年越し番組で、あの『江南スタイル』でブームを巻き起こしたPSY(サイ)も2012年に出演している。BTSは2017年に次ぐ2回目の出演だが、事前収録だった前回と違って今回は生出演だという。アーティストとしてこれ以上の派手な仕事納めはないだろう。

K-POPアーティストたち母国ではなく海外の年越し番組に出演することに対し、韓国の一部ファンたちの間では「芳しくない」との声も上がっているようだが、すでにグローバル化が進んでいるK-POPの人気を思うと、いずれは受け止めるべきことかもしれない。

まずは令和初の紅白でTWICEが披露する晴れ姿を温かく見守りたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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