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少女時代のユナの姿も。不買運動で日本映画の上映可否も注目された釜山国際映画祭、開幕!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
昨日の開幕式には少女時代のユナの姿も(写真=スポーツソウル)

アジア最大規模を誇る映画の祭典とされる第24回釜山(プサン)国際映画祭が、10月3日から幕を開けた。

世界85の国と地域の303作品が上映される今年は、韓国映画誕生100周年の記念すべき節目でもあり、例年以上の盛り上がりが予想されている。

昨年は、開幕式の司会を務めた俳優キム・ナムギルとハン・ジミンをはじめ、チャン・ドンゴン、ヒョンビン、スエ、チュ・ジフンといった韓国スターたちはもちろん、日本からは東出昌大、國村隼などが出席。

先日最終回を迎えたドラマ『凪のお暇』で話題になった唐田えりかも、昨年は初の主演作にしてカンヌ映画祭のコンペ部門に出品された『寝ても覚めても』(濱口竜介監督)を引っ提げて釜山のレッドカーペットを踏んだ。

最近も韓国の大手ポータルサイトで検索ランキング1位になった唐田えりかだが、このときから韓国で注目されていたことを考えると、釜山映画祭の先見の明を感じる次第でもある。

(参考記事:最終回『凪のお暇』で注目される女優・唐田えりか、韓国で検索1位になっているワケ)

今年も昨年同様、豪華な銀幕スターたちが釜山に集結している。

開幕式では第72回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『パラサイト 半地下の家族』の女優チョ・ヨジョン、俳優パク・ミョンフン、映画『EXIT』(原題)でW主演を務めた俳優チョ・ジョンソクと少女時代ユナなどがレッドカーペットを彩ったし、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督、『君の名前で僕を呼んで』で人気のハリウッド俳優ティモシー・シャラメも、映画ファンたちと交流する予定だ。

日本からは、最新作『真実』がアジア初上映となる是枝裕和監督と、アジア映画の窓部門にて初の監督作『ある船頭の話』を披露するオダギリジョーが釜山を訪れるという。

実は今年7月から韓国国内で始まった日本製品不買運動もあって、釜山国際映画祭における「日本映画の上映可否」にも韓国では関心が集まっていた。

というのも、7月に公開された『名探偵コナン:紺青の拳』が興行面で不調に終わり、『ドラえもん のび太の月面探査記』は上映延期になるなど、日本映画にも不買運動の影響が出ていたのだ。

ただ、釜山国際映画祭のチョン・ヤンジュン執行委員長は8月に行われた記者会見で「日本の輸出規制が始まる前(6月)にすでに日本映画70作品を検討し、招待作の99%を決めた」と語り、釜山国際映画祭に悪化する日韓関係の影響はないことを明らかにしていた。

その言葉通り、今年は合作を含め15本の日本作品が映画祭の上映ラインナップに並んでいる。

まず、森山未來が出演する日本・カザフスタンの合作『オルジャスの白い馬』(竹葉リサ、エルラン・ヌルムハンベトフ共同監督)が、オープニング作品としてワールドプレミア上映された。

そして前出の『真実』(是枝裕和監督)、『ある船頭の話』(オダギリジョー監督)のほか、『旅のおわり世界のはじまり』(黒沢清監督)、窪田正孝が主演を務めた『初恋』(三池崇史監督)、吉田修一原作・綾野剛主演の『楽園』(瀬々敬久監督)なども上映される予定だ。

ちなみに閉幕作に選ばれた韓国映画『ユンヒへ』は小樽が舞台となっていて、日本女優・中村優子、木野花が出演するという。

韓国第2の都市・釜山で12日間にわたって開催される釜山国際映画祭。アジアの映画界がさらなる発展を遂げるためにも、大いに盛り上がってくれることを願うばかりだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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